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うまくいく夫婦仲の法則 24

 アプリで読む光言社書籍シリーズとして「うまくいく夫婦仲の法則」を毎週木曜日配信(予定)でお届けします。
 目指すは「夫婦仲良し、円満一家、どんな嵐もどんとこい」! 輝く夫婦、幸せな家庭を築くための秘訣(ひけつ)をご紹介します。

松本 雄司・著

(光言社・刊『二人で学ぶ うまくいく夫婦仲の法則』〈200251日初版発行〉より)

第四章 どのようにして夫婦愛を育てるか

3 二人が仲の良い夫婦になるには

③愛のキャッチボール……不思議な愛情世界の法則

 この愛情のやりとり、キャッチボールというのは不思議なもので、すればするほど大きくなるのです。逆に恨みとか憎しみもそうです。やりとりすればするほど大きくなります。

 情の世界の論理は面白いのです。物質の世界の論理は、例えばソフトボールであろうがバスケットボールであろうが、キャッチボールをすればするほどすり減っていきます。しかし情の世界のキャッチボールというのはすればするほど、だんだん大きくなっていくのです。

 例えば、朝方面白くないことがあって、奥さんが夫に一言皮肉を言った。それがカチンと来て、このやろーと思って、夫は出がけにバシッとしっぺ返しをしていった。それが頭に来て、夫が帰ってきたらドサッと返す。ちょっとしたことから始まったのが、その応酬で大変な喧嘩に発展するのです。そして最後は「顔も見たくない」となるのです。恨みとか憎しみはやりとりすればするほど大きくなるのです。これが「情の世界の法則」です。

 反対に、相手に対して親切にすると、相手は嬉しくなって返してくる。こちらがもっとやってあげる、……こうしてどんどん大きくなって、夫婦の間でも愛情は、より大きく、深く、高く、強くなって、成長するのです。これは本当に面白いことです。良いほうに行き始めたら、夫婦で愛情表現し合うことが楽しくなります。

 日本にもいい言葉があります。二人で「愛情を育てる」と言いますが、愛情は成長するもの、育つものなのです。愛情を育てているのか、憎しみを育てているのか。憎しみだけを育てていたら、大きくなるばかりで、最後は悲惨な結末になり、両方とも滅びていくことになりかねない。それは大きな国家でも同じだし、一つの家庭の夫婦の間でも同じことです。

 情の世界は良いほうに行けばどんどん幸せになるし、一歩間違って悪いほうに行けば、家庭の破滅=不幸になってしまうのです。そう思ったとき、天国も地獄も一つの家庭の中にあるということができます。

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 次回は、「記念日こそ愛情表現のチャンス」をお届けします。


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