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心情開拓
心霊を育てる生活原則(112)

 原理を生活化するために、李耀翰(イ・ヨハン)先生(1916~2019)が信仰のイロハを日本人の心情を分析しながら説かれた講話集、「心情開拓~心霊を育てる生活原則」を毎週金曜日配信(予定)でお届けします。
 家庭連合の教会員の皆さまはもちろん、世代を超えて多くのかたに読んでいただきたい書籍です。

李耀翰・著

(光言社・刊『心情開拓~心霊を育てる生活原則』より)

7 自分を兄弟の中で育てる

▲李耀翰先生

 だれでも自分の顔を見ることはできません。自分の姿を見ることができません。だから兄弟をもたなくてはならないのです。自分と授受する兄弟を通じて、自分を創造しなければならないのです。

 だから、まず相手の事情を知るのです。そして、相手の事情のためになるのです。相手になくてはならない自分になれ。相手を慕う自分になれ。そうなれば、相手は自分によって創造され、自分は相手によって創造されるのです。お互いに授受しながら成長するのです。そういう人をもっていない人は、自分を創造することはできないのです。

 鏡をもっていない人は、自分の顔を全然見ることができないのと同じく、主体・対象というのは、お互いに鏡なのです。自分の主体はあの人の中にあり、あの人の対象は自分の中にある。お互い見てあげなければならないようになっているのです。

 自分が自分を改造するのは、大変難しいことです。だからカイン・アベルというのは、絶対的原理なのです。カインはアベルがなくてはならないし、アベルはカインがなくてはならないのです。カインがなければ、メシヤになれないのです。

 イエス様でも、カインがいなかったから、結局世間から捨てられたのです。メシヤとして認めてくれた人がいれば、決して十字架にはつけられなかったのです。

授受できる人に会いたい

 大先生でも、韓国でだれも信じないから、非公式でアメリカに行くようになってしまいました。大先生を全世界が知るより、韓国が知ったなら、韓国から絶対出ていかないのです。しかし、知ってくれないから、アメリカに行ってしまったのです。アメリカで知ってくれなければ、ヨーロッパに行く。知ってくれる所へ行く。こういうふうになっているのです。

 皆さんもそうでしょう。皆さんを本当に知っている人が恋しいでしょう。自分を理解できない人、それが父母であれば、父母であっても、その所へ行きたくないのです。なぜかというと、この素晴らしい理念を知ってくれない、知ってくれないのだから、血統的因縁はあっても、心霊的には授受できないのです。本当の授受ができる人を探しに、教会に来ているのです。

 そこでもし、ここで探せなかったならば、自分の父母を捨てたのに、損したことになるのです。だからここで、自分の父母より立派な兄弟を得なくてはならないようになっているのです。損をしてはいけないのです。父母より以上、授受できる兄弟を得なくてはならない、信仰をもたなくてはならないようになっているのです。

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 次回は、「心情の通じる兄弟をもとう」をお届けします。


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