「幸せな結婚」を考える 26

6章 理想の結婚相手とは

理想の結婚相手は神様が定めた相手である①

ナビゲーター:長岡 高史

 世界平和統一家庭連合の結婚観は「自分で決めた相手」とするのではなく、「神が定めた相手」と結婚をする、というものです。現代の結婚観では理解し難いかもしれませんが、とても重要な心構えです。

 今日の日本では、結婚とは単なる社会制度であり、婚姻届けを提出することで成立すると考えられており、離婚も同様に一枚の紙を提出することによって成り立つと考えられています。しかし歴史の長きにわたって結婚は厳粛な宗教儀式だったのであり、二人が生涯の伴侶になることを神仏の前で誓うというのが、伝統的な結婚に対する考え方なのです。

 男女が結婚をするときは神の介在が必要です。その典型的な例がキリスト教の結婚式と言えます。キリスト教においては、結婚は神が人間を創造した時に定めた秩序であり、二人の出会いは神が合わせるものであると捉えています。従って、神の前に二人の永遠の愛を誓うからには、離婚という概念はそもそも考えられないものでした。