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うまくいく夫婦仲の法則 18

 アプリで読む光言社書籍シリーズとして「うまくいく夫婦仲の法則」を毎週木曜日配信(予定)でお届けします。
 目指すは「夫婦仲良し、円満一家、どんな嵐もどんとこい」! 輝く夫婦、幸せな家庭を築くための秘訣(ひけつ)をご紹介します。

松本 雄司・著

(光言社・刊『二人で学ぶ うまくいく夫婦仲の法則』〈200251日初版発行〉より)

第三章 夫婦がうまくいくための第一の秘訣

8 離婚寸前の夫婦でも再生の希望がある

 そのように考えてみるとき、どんなに難しい夫婦、たとえ離婚寸前の険悪な状態になっている夫婦でも、私は問題ではないと思います。なぜか。必ず人は変わることができるからです。人は悪いほうに変わることもできますが、必ず良いほうにも変わることができるのです。今、離婚寸前という夫婦の場合でも、実はその発端はちょっとした事柄の悪循環でそうなっていることが多いのです。それを全部解いていけば、原点に戻って、左回りだったものが右回りに回り始めるのです。

 誰でも結婚したときには仲のいい夫婦です。全てが右回りに行くことを願います。ところが何かの拍子に左に回り始めた。気持ちは右に回ってほしいと思いながら、だんだん左回りになっていきます。よくあることなのです。でもそれが、私たちの努力によってちゃんと右回りになるようになるのです。そうしたら、どんどん良いほうにいきます。

 「助け手」になるということは、まず「相手のあるがまま」を受け入れることであり、その上で相手の足りないところを満たしてあげること、相手が欲しているものを与えることに他なりません。

 例えば、妻は夫に対して、もっと自分に関心をもってほしい、話をよく聞いてほしい、愛情表現をしてほしい……と願っているので、夫は話をよく聞いてあげ、豊かな愛情表現ができる人になりましょう。

 一方、夫は妻に対して、自分の価値を認めてほしい、褒めてほしい、やさしく尽くしてほしい、たまには甘えてほしい、性生活にもっと応じてほしい……という気持ちがあるのです。ところが結婚して子供が生まれるとそういうことが全然なくなってしまうので、難しくなるのです。心から願っていることを満たしてあげれば素敵な夫になっていきます。

 そのように、お互いの足りないところを満たし合うようになればうまくいくようになります。そう考えたときに、私たち夫婦が、再出発の原点に立ってみましょう。

 つまり、「今のあなたのまんまでオーケーです」。まずそこに立ちましょう。そこからすべてが始まるということなのです。これが、夫婦がうまくいくようになるための第一の秘訣です。

 夫婦関係が難しくなる第一の原因は、相手の欠点が見えたときにそれを変えさせようとすることから起こってくる。だから、とにかくいったん相手を「あるがままの姿」で受け入れることだと申し上げました。しかし、そこでじっと忍耐しているだけでは解決になりません。その上で建設的な種をまいていけばよいのです。「愛の種」をまいて育てていかなければなりません。それはやはり「与えること」、愛情を与え合うことなのです。特に「お互いに愛情表現をはっきりする」ということが重要になります。

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 次回は、「愛情表現の苦手な日本人」をお届けします。


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