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【テキスト版】
ほぼ5分でわかる人生相談Q&A
幸せな人生の極意!

第133回 LGBTとは何かを教えてください

ナビゲーター:阿部美樹

(動画版『ほぼ5分でわかる人生相談Q&A』より)

 皆さん、こんにちは!

 今回は、「LGBTとは何かを教えてください」という質問に対してお答えいたします。

 皆さん、「LGBT」という言葉をご存じでしょうか。LGBTとは「性的少数者」や「性的マイノリティー」と呼ばれることもありますが、性的指向、性自認に関するカテゴリーの頭文字を並べたものです。

 「L」はレズビアンという、女性を性的対象とする女性です。
 「G」はゲイという、男性を性的対象とする男性です。

 「B」はバイセクシャルという、異性・同性のどちらも性的対象となる人です。
 「T」はトランスジェンダーという、心と体の性別が一致しない人です。

 他にも「Q」(クエスチョニング)という、自分の性的指向・性別が決められない、分からない、決めたくない人もいます。
 さらには「Xジェンダー」という、自分を男女どちらとも思っていない人など、さまざまなカテゴリーが頻繁に追加されています。

 日本でLGBTという言葉がメディアによって頻繁に使われ、多くの日本人が知るきっかけになった一つの条例があります。

 2015年4月から施行した東京都渋谷区の「渋谷区男女平等及び多様性を尊重する社会を推進する条例」、いわゆる“同性パートナーシップ条例”です。

 同年11月から、行政が20歳以上などの条件を満たした同性カップルに対して「結婚に相当する関係」と認めるパートナーシップ証明書を発行することができるようになりました。

 自民党区議が「婚姻を『両性の合意にのみ基づいて成立』すると規定した憲法の条文に違反する」などと反対しました。
 しかし、LGBT活動家と協議を続けてきた他の会派の区議が、「性的少数派の人権尊重は世界の流れとも合致する」と主張し、区民が内容を十分理解する間もなく条例が成立しました。

 「LGBT」という言葉は、1990年ごろ、米国の解放運動家たちによって使われ始めたといわれています。

 「被抑圧者」を自認する反体制運動家たちが、既存の体制とそれを支える社会規範から「自由」を勝ち取ることを目的とするのが解放運動です。

 米国文化を支える伝統的キリスト教は、一組の男女の倫理的な結び付きである結婚が社会の基本単位である家族を強くすると考え、同性同士の性行為を「罪」としています。

 この伝統的な性規範と一夫一婦の婚姻制度によって差別を受けてきたというのが、同性愛者をはじめとした性的少数者でした。
 そこで、差別や抑圧から解放するには、性規範を撤廃する「性革命」を成し遂げなければと考えました。そのための武器として考え出されたのが「LGBT」だったのです。

 米国では1960年以降、ポルノ解禁、ウーマンリブ、ゲイ解放、学校での避妊具の使い方を教える過激な性教育となって社会に広がり、これが現在のLGBT運動につながっています。

 このようにLGBTは、人権擁護を装っていますが、抑圧者と被抑圧者の対立構造で考える共産主義思想の階級闘争から形を変えて成り立っています。

 この運動の本質は、伝統的な性の秩序と家庭を崩壊させてしまう「性革命」という文化共産主義であることをしっかりと認識する必要性があります。

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