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中和新聞セレクト Vol.7
家庭力アップ講座 8

 毎週2回(火、金)、さまざまなコンテンツを配信している『中和新聞』。Blessed Life編集部が同記事のアーカイブスからおすすめのコンテンツをセレクトして皆さまに紹介します!
 第7弾は「家庭力アップ講座」(多田聰夫氏)のシリーズを毎週水曜日(予定)にお届けします。
 同コンテンツは『中和新聞』20137月~20163月に全19回で配信されたシリーズです。

8回 思いの電車

(中和新聞 2014年6月17日 通巻673号より)

[第2章]心の姿勢 思いの電車

集中すべきことから思いを運び去る「雑念」
 私たちが、一つのことに集中しようとするとき、様々な「雑念」が入ってきて集中できなくなることがあります。雑念はまるで「電車」のようです。

 電車が駅に停まり、乗客を乗せてどこかへ行ってしまうように、この雑念も私たちの思いを、集中すべきことから別の方向に運び去ってしまうのです。これを「思いの電車」と呼びます。

 例えば、勉強に集中すべき時に、前日学校で先生から怒られたことを思い出して、勉強に集中できないことがあります。また、目の前に子供がいるのに、その母親が、以前その子供から受けた暴言を忘れることができず、子供を愛せないことがあります。それは「過去に向かう思いの電車」に乗っているという状態です。

 あるいは、翌日の試験のためにしっかり勉強すべき時に、その試験の結果が不安で勉強が手につかないというのは、「未来の思いの電車」に乗ってしまっているのです。

 私たちは、往々にしてそのような過去や未来に向かう「思いの電車」に乗り続けていると言えます。

「今」を生きることが大切
 今、成すべきことに集中して積極的に努力する代わりに、過去に対する後悔や未来に対する不安にとらわれているのです。

 そのままでは過去を克服することも、より良い未来を創造することもできません。それは不幸なことです。問題は、私たちがこのような「思いの電車に乗っている」ことです。

 過去と未来のどちらかに向かう思いの電車に乗ったとしても、最も重要な場所である「現在」にいないことになります。現在という瞬間こそが、私たちにとって現実的なことなのです。常に「今の時間」があるだけです。

 その「今」は、あとから見れば過去になります。今をどのように生きるかが、私たちの過去をつくりあげるのです。今を一生懸命に生きる、その時間は有意義な過去になるでしょう。

 また、私の未来は、今をどのように生きているかによって決定されます。今を一生懸命生きることで、希望ある未来をつくっていくことができるでしょう。このまま思いの電車に乗り続けていくとすれば、その終着駅はきっと幸福ではなく、不幸という駅でしょう。

 思いの電車は、恐れや妬み、怒りや憎しみなど様々な感情を乗せています。それゆえ、集中しなければならない「現在」に集中できなくなっているのです。現在の自分の心の状態が未来を決定するにもかかわらず、そのことに気が付かないまま、過去や未来に向かう「思いの電車」に乗り続けているのです。

思いの電車からの降り方
 しかし、絶望してはいけません。雑念という騒音はすぐに止むことでしょう。思いの電車から降りることができるからです。

①思いの電車に乗っていることを自覚する
 まず自分が過去や未来に向かう思いの電車に乗っていることを自覚する必要があります。「集中できないのは、私が思いの電車に乗ってしまっているからだ」と気付かなければなりません。

②思いの電車に名前を付ける
 自分が思いの電車に乗っていることを自覚できたら、今度はその思いの電車に名前を付けてみましょう。

 例えば、「葛藤の電車」「怒りの電車」「自信がなくなる電車」などと名前を付けるのです。そして心の中で、はっきりとその思いの電車の名前を言ってみてください。あまりにも思いの電車の数が多い場合や次々と思いの電車がやってくる場合は、まとめて「思いの電車」と名前を付けても良いでしょう。

③「私は乗らないから、早く過ぎ去れ」
 そして、それらの思いの電車に対して「思いの電車よ、私は乗らないから早く過ぎ去れ」とはっきりと意思表示をします。それを何度も言ってみましょう。そうすると「思いの電車」をやり過ごすことができるようになるのです。

 例えば、許せない人がいて、その人を思うたびに「怨み」という思いの電車に乗ってしまうのであれば、心の中ではっきりと「怨みの電車よ、私は乗らない。早く行ってしまいなさい」と言ってみましょう。一度だけでなく何度も言ってみるのです。

 すると、次第に自分の心の中の雑念を主管できるようになり、「今」という大切な時に、今やるべきことに集中できるようになるのです。自由に思いの電車から降りて、「今」を大切にできるようになります。

自分の思いの電車を知ろう
 まず思いの電車とは何なのかを、一度確認してください。そして、自分はどんな思いの電車によく出遭い、乗ってしまうのかを考えてみましょう。きょうから、その電車を意識してみましょう。

 自分がその電車に乗っていることが分かったら、はっきり「○○よ、私は乗らないから早く過ぎ去れ」と心に言い聞かせるのです。

 そうすれば、見違えるほど、今という時に集中できるようになるでしょう。そして、素晴らしい過去と未来を手に入れることができるはずです。

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 次回は、「『信頼口座』への預け入れ」をお届けします。

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