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【聖和15周年特別企画】
文孝進様の孝情に学ぶ 2

世界聖和式での文姸娥様のメッセージ
「皆様、どうか悲しまないでください」(後編)

 3月17日、文孝進(ムン・ヒョウヂン)様(享年45)の聖和15周年を迎えます。近年、真のお母様は折に触れて、孝進様の孝行息子としての生き方に言及し、孝情の模範とするよう二世・三世を激励されます。そこで、孝進様の孝情がいかなるものであったかを学ぶ一助として、孝進様に近く侍ったかたの証言を紹介します。(一部、編集部が加筆・修正)

 第2回は、「文孝進様世界昇華(聖和)式」(2008319日、韓国・HJ天宙天寶修錬苑)で語られた令夫人、文姸娥(ムン・ヨナ)様のメッセージ「皆様、どうか悲しまないでください」(『ファミリー』20085月号掲載)の後編です。

ために生きる道が、私たちの生きる道である

 孝進様が昇華され、漢南(ハンナム)国際研修院から出発して、お父様にお目にかかる前まで、私の心は本当に大変でした。本当に、このまま私の胸が張り裂けて倒れてしまうのではないかと思うほど大変でした。

 しかし、お父様は、静かにゆっくりと慰労してくださり、説明してくださいました。どれほど大きな意味があり、神様のみ旨の前で、私たちが祖国光復の目標に向かっていくにおいて、それがどれほど助けになるかということを伺い、本当に孝進様は、孝子であり、忠臣であり、聖人であり、聖子の道を行かれ、その過程において逝かれたと、私は確信しました。そのおかげで、私には力が生まれました。そして、父母様は、個人的に私に、「あまり泣いてはいけない」ともおっしゃったのです。

▲全世界から2100人が参加して行われた「文孝進様世界昇華式」(2008319日)

 興進(フンヂン)様が昇華されたとき(198412日)、真のお父様も真のお母様も、その涙、その悲しみ、その痛みなど、個人的なものをすべて差しおいて、神様と一つになり、子女を失った悲しみよりも神様を思い、神様を愛し、神様と一つになるにおいて、模範を立てられました。そのみ言を改めて語ってくださいました。私もまた、父母様の家庭の一員として、お父様とお母様がそのように立ててくださった伝統に従おうと思います。

 そして、食口(シック)の皆様が、私を通して、そのような伝統をごらんになることができれば、私は本当に感謝いたします。ですから、悲しまないでください。孝進様は行くべき道を行かれたのであり、信念に従って生きられたのであり、遅かれ早かれ、すべての人が霊界で一つになって出会うということを知って、待っていらっしゃるのです。

 ですから、今後、霊界において、孝進様が、天総官興進様と榮進(ヨンヂン)様と惠進(ヘヂン)様、また先に逝かれた先輩食口のかたがたと共に、お父様が待ち望み、願っていらっしゃる神様のための祖国光復の道を早めることができるよう努力するにおいて、多くの精誠を尽くしてくださり、多くの愛を送ってくださるようお願いいたします。

 孝進様がこのように逝かれたことを、ただ逝かれたこととして無意味に送るのではなく、その意味が生かされるよう、食口の皆様、協助してください。最善を尽くして、私たちが行くべき道を行き、私たちの責任をすべて果たすことができるように協助してください。

 孝進様と対話しているとき、私は、このように言ったことがあります。
 「私は、本当に一所懸命に耐えていると思うのですが、分かりません。このように耐えて、どのような結果が来るのですか。いつも、私には全く同じ傷があり、痛みがあって、耐えるのが本当に大変です。耐えられません」

 それは、子女教育の問題で意見が対立したときの話です。しかし、孝進様は、このようにおっしゃいました。
 「真の愛とは、ために生きていくことである。ために生きるのに、どうして犠牲がなく、忍耐がなく、痛みがないだろうか。私たちは、その道が私たちの行くべき道だということを知っているので、ために生きていくのであり、努力するのである。
 今、現実において、私たちが持っている痛みや傷など、このようなことを心配したり、考えたりするのではなく、前を見て、きょうはこの程度だったが、明日はもっと発展すれば、そして、その発展する日々が集められて死ぬ瞬間まで発展すれば、私たちは一所懸命に生きたと言うことができるのであり、そうすれば、りっぱに死んだと言うことができるのだ」

 ですから、私は幸福です。よく心の整理をし、孝進様に対する愛も、より一層確信しています。私は孝進様お一人の肉身を失いましたが、この過程を通して、食口の皆様が共にいらっしゃり、真の父母様が共にいらっしゃり、他の子女様が共にいらっしゃって、私たちの家庭を孝進様以上に愛し、いたわってくださり、助けてくださっているということを知りました。

▲献花をされる孝進様のご家族

 もし孝進様が、皆様に何か一つでも悟りを与え、恩恵を残し、感動を残したものがあって、それが本当に正しいものであったならば、それを心にとどめ、私たちは真の父母様に侍り、神様の祖国光復のその日のために、最後まで進んでいきましょう。

 一所懸命に生きて死ねば、それで満足しなければならないでしょう。最善を尽くしたからです。私たちが結果を見られなかったとしても、私たちは、次の世代のために進んでいくのであり、そのようにして私たちはみ旨を成すのであり、そのようにして、私たちは、神様の前に、真の父母様の前に、孝子、忠臣、聖人、聖子の道理を全うするのだということを知っています。

 私たちが結果を見られなかったとしても、摂理はずっと続いてきたのであり、神様は常に指揮していらっしゃるのであり、また真の父母様も導いていかれるのであり、私たちは従っていくのです。

 いずれにしても感謝申し上げます。喜びの心でこの日を送ってくださるようお願い申し上げます。

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 次回は、「マルチメディアによる真の父母様の解放を決意された」をお届けします。