平和の大道 18
在日同胞が主体勢力となって

 皆さんは、『平和の大道』という書籍をご存じでしょうか。著者は、一般財団法人国際ハイウェイ財団の理事長、佐藤博文氏です。
 同書は、国際ハイウェイ財団が推進する「国際ハイウェイ・日韓トンネル」プロジェクトの意義や背景などについて総合的に理解することのできる貴重な一冊です。
 Blessed Lifeではその一部を抜粋して紹介してまいります。ぜひお楽しみに!

佐藤 博文・著

(『平和の大道-国際ハイウェイ・日韓トンネル-』より)

日本救済と怨讐愛の実践

 在日同胞は日本を韓半島につなぐ橋渡しをして、衰退しつつある日本を助ける使命がある。日本は彼らにとって怨讐国家であろう。約100年にわたり差別され、虐げられた過去の怨みがあるため、日本を助けることには抵抗感があるだろう。

 歴史の偉人、聖人が迫害や怨みを超えてきたように、民族的、国家的に迫害されても、迫害する者を赦し愛する「怨讐愛」の実践をする民族、国家が現れれば、その民族、国家が歴史の中心になる。そのような使命と民族的資質を授かっているのが在日同胞である。そのため、日本という異国の地で苦労してきたと考えることができる。

 今の日本は、大震災に加え、経済の低迷、国内市場の縮小、少子高齢化といった問題を抱えている。そしてそれ以上に思想的混乱、精神的エネルギーの弱体化、青少年の学力、体力の著しい低下、道徳的退廃等の問題を見た時に、国力が総体的に低下しており、対応を誤ると二度と立ち上がれないところまで行くかもしれない。

 この日本を活性化させるため、何よりもまず精神革命が必要である。絶対的な価値観のない多神教的で受身的な日本的精神では、危機を克服し新しい時代を切り開くことはできない。今は、新文明の創造に向かう世界的革命の時であり、キリスト教や共産主義を超える第三の理念が必要である。その時代的要請に叶うものが韓国から生まれた「統一思想」であり、「神主義」である。在日同胞はその思想を持って、日本の精神革命の一翼を担う使命があると考える。

 今後の日本は韓国、アジア大陸と繋がり、アジア諸国との真の友好関係を結ばない限り生きる道はない。そのためには、まずアジア諸国の反日感情を克服し、侵略国家の汚名を返上しない限り、このことができない。

 日本が独自にアジア大陸に進出しようとしても多くの抵抗があるが、韓国、北朝鮮、つまり韓半島を通じて行けば、アジア大陸に友好的に進出できる。ゆえに、日韓・日朝関係は日本の生命線であり、韓半島との絆を強化する必要がある。しかし日本一国だけではそれは難しいので、日韓友好・日朝友好の仲介者としての在日同胞60万の人々の助けが必要となる。

 以上の内容をなすことで、在日同胞の人々が日本国に対する怨讐感情を超えて日本を愛する、つまり「怨讐愛」を実践し、日本救済の一翼を担っていただきたい。このような実績を上げることによって、日本で堂々たる市民権を得られるようになる。

日韓トンネル・国際ハイウェイ建設促進の主役に

 在日同胞は、日本が世界平和に貢献する国家となれるように協力することができる。それでは日本は何をもって世界平和に貢献することができるのか。戦前はアジアの近隣諸国を侵略したために今なお「侵略国家」の汚名が付きまとっている。今度は、日本はアジアの平和と繁栄に貢献したという実績をもって、その汚名を返上し名実共の「平和国家」の称号を獲得しなければならない。

 その最良の道のひとつが、日韓トンネル・国際ハイウェイの建設である。戦前のアジア諸国への侵略行為に対する謝罪の意味も込めて、日本の国家目標の柱の一つに据え、日本が主体的にその事業を為すことだ。しかし、日本の国が日韓トンネル・国際ハイウェイプロジェクトを国策として積極的に定めようとするところまで行かないのが現状である。それゆえ、国民運動によって政府に働きかけるという方針を取らざるを得ない。その運動に在日同胞が組織を挙げて先頭を切って、積極的に参画してみたらどうだろうか。日韓トンネルは、彼らにとって、日本と祖国・韓国を陸続きにし、北朝鮮を解放し、故郷に帰る運動となるため、誰よりも取り組む意欲の湧く事業である。日本人全般は直接的な利害がある訳ではないので、日韓トンネルに対して関心が高いとは言えず、受身的である。

 在日同胞が日韓トンネル推進運動の先頭を切って取り組んでいけば、日本国民をリードし、日本政府を動かす主体勢力となり、これが日本救済の道を開くことに繋がる。日韓トンネル建設に積極的に参加するもう一つの意義としては、このプロジェクトは誰にでも分かりやすく、思想を超えて参画できる点だ。思想、文化、文明が違って和合しにくいグループがひとつになる方法は、スポーツの交流で実証されたように、両者に夢と利益を与える共通目標を中心として、知恵を絞り、体を動かして汗を流す作業をともにすることであり、それに勝るものはない。

 韓半島の南北統一、世界平和という人類共通の普遍的な目的を中心として、日韓トンネル建設へ積極的に参加することが、民団と朝総連の和合、在日同胞と日本国民・国家の和合、日本と韓国の和合、東アジア、東洋と西洋の統合へとつながる。在日同胞の一体化と和合のための最良の道が日韓トンネル・国際ハイウェイプロジェクトである。ともに建設運動に参加しつつ、平和思想学習をしていけば、思想的にもひとつになれる。そこが統一思想を実践する世界平和を愛する公益人間育成の場ともなる。

 新文明創造の象徴である日韓トンネル・国際ハイウェイプロジェクトを実現しようと尽力することを通じて、南北平和統一、世界平和の道が目に見える形で現れてくる。

(『友情新聞』2012年11月1日号より)

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 次回は、「釜山と福岡が新文明の中心地に」をお届けします。


◆『平和の大道 ―国際ハイウェイ・日韓トンネル―』を書籍でご覧になりたいかたはコチラへ(韓国語版もあります)


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