コラム・週刊Blessed Life 24
「自然を大切にする人は、神の大庭に栄える」

新海 一朗(コラムニスト)

 西暦1年ごろには、世界人口は約1億人であったと推定されています。それが、西暦1000年になると約2倍の2億人。ここまでは、まあまあ緩慢な増加といえるでしょう。しかし、1900年には世界人口が165000万人まで大きく伸び、さらに、第二次世界大戦後には加速度的に増加し、1950年には25億人を突破。現在2018年、世界の人口はついに73億人に達し、爆発的増加を見せています。

 これはどういうことを意味するのでしょうか。
 これだけの人口を支えるための水、食料、エネルギー、住居問題を抱えることを意味します。ここに、深刻な環境問題が発生することになり、人と自然の美しい調和を目指す理想世界、地上の天国という人類の最終目的が脅かされることになるのです。

 海岸線に打ち寄せられるごみの山。伐採(ばっさい)され尽くして荒れ地と化したアマゾンや東南アジアの森林跡の光景。汚染され悪臭を放つモンゴルや中国の河川。ごみが地面を埋め尽くすバングラデシュやフィリピンのゴミ集積所。世界各地に見られる石炭や石油の採掘跡の荒涼たる風景。温暖化で海に水没していくインド洋や太平洋の島々、そして急速度で氷解し失われていく極地方の巨大氷山。世界の景色はあまりにも悲惨な状況に追い込まれています。

 地球の環境を守ること、美しい自然と人とが調和的共生を図ること、このことに人類は英知を結集する時が来ています。お題目ではなく、待ったなしの効果的実践です。このことに各国は利己的であってはならず、自国中心の開発を遂行して自然破壊を行う行為は慎むべきです。自然を壊さないで衣食住を豊かにしていく道を探さなければなりません。

 聖書の詩篇の第921213節には「正しい者はなつめやしの木のように栄え、レバノンの香柏(こうはく)のように育ちます。彼らは主の家に植えられ、われらの神の大庭(おおにわ)に栄えます」とあります。

 植物がすくすくと育つ姿が正しい人間の姿に比(ひ)せられており、それゆえ、自然を大切にする人は、神の大庭に栄えるというのです。すなわち、理想世界に住む資格があると言っています。傾聴すべき聖書の言葉です。