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43とも倶楽部誕生物語 13
試行錯誤を繰り返し4年越しで作り上げた「感想用紙」

櫻井 晴信

 今話題のユニークな読書会、「43とも倶楽部」。本シリーズでは、「43とも倶楽部」がどのようにしてつくられてきたのか、その誕生の物語をお届けします。

 読み終わったら、感想用紙の「一番感じた文章」という欄に書き写してもらいます。
 線を引いた文章が複数ある場合には、その中の一番と思うものを選んでもらいます。

 次に「共感」という欄に、なぜその文章が心に響いたのか、その理由を書いてもらいます。
 大事だと感じたり、感動したということは、人生経験の中で少なからず共感することがあったからです。それを静かに内省しながら文字にしてもらいます。

 そして、「気付き」の欄に、選んだ言葉と今の自分を客観的に比較したとき、どう思うのか気付いた点を書いてもらいます。

 「希望」という欄では、気付いたことでこれから何かをしてみたいというアイデアや意欲が湧いてきた内容を書いてもらいます

 このようにすると自然に「起承転結」になり、感じたことが分かりやすく相手に伝わる立派な感想文になるのです。
 この感想用紙が出来上がるのに4年かかりました。

 そして、43とも俱楽部の参加者から次に「難しい」と言われたのが、良い言葉を探しながら聞くことです。
 一生懸命聞こうとするのですが、なかなか良い言葉を見つけられない。見つけても話が続くので、褒める時になると忘れてしまうのです。
 感想文を聞くのは1回限りです。もし声が小さくて聞こえなかったり、早口で聞き取りづらかったりする場合は、もう一度発表してもらうことも可能ですが、いずれにしても一発勝負です。

 それで感想用紙の中に、「メモ1」「メモ2」「メモ3」という欄を作りました。
 これは良い言葉を忘れないように、メモしながら聞くためです。4人で行う場合は、3人のかたの感想文を聞くので三つ設けました。
 こうすることで、より聞くことに集中できるようになり、褒める言葉も見つけやすくなります。(続く)