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中和新聞セレクト Vol.6
家庭理想の実現

 毎週2回(火、金)、さまざまなコンテンツを配信している『中和新聞』。Blessed Life編集部が同記事のアーカイブスからおすすめのコンテンツをセレクトして皆さまに紹介します!
 第6弾は「家庭理想の実現」(家庭教育局)のシリーズを毎週水曜日(予定)にお届けします。
 同コンテンツは『中和新聞』20174月から連載中のシリーズです。

13回 祈りこそ最も威力あるもの③

(中和新聞 2021年7月23日 通巻1378号より)

 真の父母様は「常に、祈りの生活をしなさい」「祈りは呼吸するのと同じである」(『御旨の道』祈祷)と語っておられます。このコーナーでは、阿部美樹・第1地区修練所所長(前家庭教育局長)の解説「『祈り』こそ最も威力あるもの」を基に、信仰生活の基本である「祈り」について学びます。(詳細は、『祝福家庭』98号〈2020年秋季号〉をご参照ください)

祈りの取り組み方─感謝で始まり感謝で終わる

◆「どこで」祈るのか?
 家庭では、「祈祷室」として使用できる特別な部屋を用意しましょう。部屋を確保できなければ、部屋の一部を祈祷する場所として設定します。そこには「家庭祭壇」を設けます。祭壇の上には、天地人真の父母様の「真尊影」を中心にして「天一国聖燭」「天一国聖塩」、さらには『原理講論』「天一国経典」「天一国聖土」などを置きます。設置する場所は、部屋の北側の窓際が理想的です。難しい場合は、その旨を報告祈祷し、他の方向に設置しても差し支えありません。

 また、「聖地」を訪ねて祈りを捧げるのも貴いことです。さらには、「祈る時間がなければ、歩き回りながら祈りなさい」(天一国経典『天聖経』第9編・第3章・第2節・17)というみ言があるように、どこでも絶えず祈りを捧げるのも必要なことです。

◆「いつ」祈るのか?
 毎日早朝に、個人または家族で訓読・報告祈祷会を行います。早朝が難しい場合、家族がそろう時間に行うのもよいでしょう。

 下記の「天一国敬拝記念式」においても報告祈祷を捧げるようになります。

・安侍日敬礼式 朝5
・月初め敬礼式 毎月(天暦)1日 朝5
・名節敬礼式 真の父母様が行う敬礼式と同じ時刻(通常は朝7時)

 そのほか、各種記念日の式典や基元節、聖和節などの式典でも行われます。事情があって、上記の時間に敬礼式を行えない場合は、定刻から多少前後してもよいでしょう。

◆「期間や時間」を決めて祈る
 何日から何日までの40日間など「期間」、朝6時からなど「時刻」、21分間など「時間」を決めて祈ることも大切です。

 継続は大切ですが、簡単ではありません。決めた時間内は決して引き下がらず祈り続ければ、祈る能力が養われていきます。

 祈りが届くまで時間がかかることもありますが、祈りをやめることは良くありません。逆に答えがすぐに返ってきたからといって喜びすぎてもいけません。常に継続して精誠を尽くしていくことが大切です。

 「祈祷生活をするとき、目標のない祈祷生活をしてはいけません。目標を立てておいて生活しなさいというのです。一つの目標を立てておいて、三年なら三年、あるいは十年なら十年間、自分のすべてのものを投入し、神様と共に談判する生活態度でいかなければなりません」(文鮮明先生御言選集301221970.3.21

◆「誰」と祈るのか?
 祈りには、個人、夫婦や家族、礼拝や祈祷会など全体で祈る場合があります。祈りの基本は神様と私の一対一の世界であり、個人の祈りを欠かすことはできません。しかし、可能な限り夫婦や家族が一緒になって祈るのが望ましいでしょう。

 特に、夫婦が天のみ旨の前に、共通の目的を持ちながら共に祈ることは素晴らしいことです。天一国は「二人が一つになる国である」というみ言があるように、「祈りによって神様を中心に夫婦が一つ」になる精誠が大切です。

 夫婦で祈るときは、時間の共有だけでなく、内容や心情の共有をし、夫婦の祈りが深まるような工夫が必要です。

◆「夫婦での祈り」の深め方
 夫婦での祈りの深め方を三つ紹介します。

 第1は、祭壇に向かい、横に並んで祈るのではなく、「向かい合って、手をつなぎながら祈る」ことです。心を合わせるために、外的にも手をつないで互いのぬくもりを感じながら祈ることが有効です。

 第2は、「交互に繰り返し祈る」ことです。代表報告祈祷ののち、各自で祈祷するのではなく、夫と妻が順に祈りを繰り返すのです。互いの祈りの進捗(段階)に合わせて、祈りを加え合わせながら、天に報告していく方法です。相手の祈りを大切に思って聞くならば、新たな発見や気づきがあります。次に祈るときは、その刺激を受けて、同じ観点で祈りを深めていくことができます。

 夫婦が子女について祈る場合、子女に対して感謝し心配する内容が違うことを発見する場合もあるでしょう。配偶者の立場から見た子女の姿を知る機会であると同時に、夫婦のお互いの気持ちを知る機会でもあります。

 ただし、意見交換の場ではなく、天に報告する場なので、相手の祈りを貴く大切に思いながら聞きましょう。祈祷のあと、夫婦で話し合うならば、授受作用が本性的になるので、恩恵も大きいと思います。

 第3は、祈りの内容を「感謝・報告・感謝」の順にすることです。

 例えば、子女のことを「テーマ」に夫婦が祈る場合、子女の問題や悩みばかり祈りがちです。そうではなく、子女の命そのものを与えてくださった神様と真の父母様への「感謝」の祈りを中心に行います。神様の愛と相対基準を結ぶためです。私たちは祈りを通して物事を成そうという前に、神様の愛に感謝し、神様を愛さなければなりません。

 次に現状「報告」です。現実に抱えている状況を報告します。外的な報告だけでなく、そこから感じる親としての思いや心配を率直に天に報告します。祈りの最後は、もう一度「感謝」の祈りに戻ります。最後の感謝の祈りは、簡単でよいと思います。

 このように感謝で始まり、感謝で終える祈りは、夫婦で神様を迎え、神様の似姿になっていく恩恵あふれる祈り方です。

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 次回は、「祈りこそ最も威力あるもの④」をお届けします。

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