自叙伝書写 感動体験集

21回 三つの奇跡

(東京都練馬区、59歳女性)

 私が書写を始めたのは浅川勇男先生が2年以上前に練馬に来てくださった時からです。私の生活は、朝の書写から一日が始まります。書写をした後、書いた内容(公的な願い事、私的な願い事)をお祈りしています。
 今回は、主人と嫁いだ娘に起こった三つの奇跡的な出来事を紹介いたします。

 一つ目は、去年の3月に知り合いのお通夜に主人と一緒に出掛けた時のことです。主人はとても体が大きく太っており、歩くのも大変なほどで、電車に乗る時も、階段の上り下りも困難なほどです。私は先に階段を下りて切符を買いに行きました。主人がなかなか来ないなと思いながら待っていると、やって来た主人は手の甲を擦りむいていました。
 どうしたのか聞くと、主人はエスカレーターのない階段で手すりに捕まって下りる際、手が滑って階段からゴロゴロと転がり落ちてしまったらしいのです。しかし主人は頭を打つこともなく、ピンピンしていました。
 私はその話を聞いてびっくりして血の気が引きましたが、大事に至らなかった事、人を巻き込んでいなかったことが奇跡だと思いました。よく、お通夜に行った人が事故に遭ったりする話をテレビや友人から聞いたことがあったので、「もしや自分の夫も!」と思いましたが、日頃、書写をする時に主人のことを思いながらしているお陰で守られたんだなと、感謝しました。

 二つ目は、去年8月の事です。近くに嫁いだ娘がいるのですが、ある日自転車で実家に遊びに来て自宅に帰る途中、車と接触をして倒れ、少し引きずられたそうです。車と接触した時、娘は自転車の前に1歳1カ月の女の子、後ろに2歳4カ月の男の子を乗せて、娘自身も妊娠8カ月でした。
 大けがにならず、前に乗っていた男の子が顔を擦りむき、娘は腰を打った程度で済みました。当時、お腹の中にいた赤ちゃんも無事に生まれ、現在5カ月でかわいい元気な姿を見せてくれています。今もその時の事を思うと、胸がドキドキします。この時も信じられない状況でしたが、本当に書写のお陰だと感謝、感謝でした。

 最後は、最近の事ですが、主人が下血して病院でCT・大腸検査を受けました。すると大腸に傷があるということでした。さらに検査をしたところ、ポリープが六つあることが分かりました。とても心配しましたが、幸い良性でしたので安心しました。
 けがの功名といいますか、実は主人は大のお酒好きで、朝から晩まで飲むほどでしたが、この事をきっかけに今はお酒を飲んでいません。今までの事を思えば、考えられないほどです。これこそ、すごい結果だと思います。


写真はイメージです

 このように守られて、大が小になり、小がより小さい事で済んでいる事を通して、私たちに教えてくださっていること、悟らせてくださっていること、悔い改めさせていただいたことに感謝する日々です。
 月ごとのみ言を一生懸命書写しながら、感じることが多くありました。
 愛天・愛人・愛国生活を目指すものの、主人に対する言葉遣いに気を付けようとしていても、私の返事が「ん?」になってしまうと、主人から「返事は“はい”でしょ?」と言われ、反省することも多くありました。

 13歳年上の主人は、10年前に仕事を定年退職していますので、毎日家におります。私が仕事から帰ってくると、細かい家の掃除をしてくれていることがあります。私が主人に「ありがとう」と言うと、その言葉がうれしいようです。言葉に敏感な主人には、夫婦でも良い意味で緊張感をもって愛する言葉を使うことが大切だと感じております。浅川先生の愛天・愛人・愛国講座の「言葉遣い講座」を勉強して、本当にありがたく思います。
 お陰で同居している孫も、「じいじ、ありがとう」と言ってくれるようになり、怒鳴ることの多かった主人も、今は穏やかになったなと思います。主人にはよく、「お前は素直さがない」と言われることがありましたが、今はそのとおりと悔い改めることもできました。

 これからも主人や家族を思いながら書写を続けてまいります。「心の書写」に感謝いたします。