コラム・週刊Blessed Life 239
11月8日、米国中間選挙予想!

新海 一朗

 バイデン大統領の内政と外交における失策が、2021年以降の米国政治を大きく狂わせたと見られ、この2年間で米国の威信は落ち、世界各国の米国離れの傾向が加速しているように思われます。

 バイデン政権下のこの2年間で世界は大混乱し、米国の指導力は低下する一方で、先行きの見えない国際情勢になっています。
 バイデンに対する信頼性が低下した中で行われる118日の米国中間選挙は民主党にとっては、相当厳しいものになるとの予測が目立ちます。

 今回の選挙では、上院議員100議席のうち改選議席は35議席、党派別内訳は共和党が21議席、民主党が14議席です。これに加えて特別選挙(補欠選挙)が2選挙区で行われます。
 改選前の勢力は、与党民主党が50議席、野党共和党が50議席と同数です。今回の選挙で1議席を増やせば、その党は上院の過半数を占めることになります。

 下院は435議席全議席で改選が行われます。改選時の下院の党派別議員の数は、民主党が220議席、共和党が212議席、欠員が3議席です。
 与党に厳しい結果が出ることになるという中間選挙の傾向は、今回も同様の傾向が見られます。

 バイデン大統領の支持率が低迷していること、インフレ高進など経済状況が悪化しているという民主党にとって不利な状況のもとでの中間選挙です。
 当初、民主党が両院で大敗するというのが一般的な見通しでしたが、6月末に最高裁が女性の中絶権を認めた「ロー対ウェイド判決」を覆したことで、リベラル派が反発し、一転して接戦となっています。

 それでも、リアル・クリア・ポリティクス(Real Clear Politics/米国の政治ニュースサイトおよび世論調査データ収集サイト)の予想では、下院選挙において、民主党が175議席、共和党が225議席を固め、35議席で競合していると予想しています。
 他の予想でも同様の傾向が見られ、最終的に民主党が大差で敗北する見通しです。上院においては、共和党が3議席増やすと予想されています。
 ただファイブサーティエイト(Five Thirty Eight/世論調査の分析、政治、経済、スポーツブログを中心とした米国のウェブサイト)の予想では、上院で民主党が過半数を確保する確率は54%となっています。

 こういう予想を見ると、下院ではほぼ間違いなく、共和党の圧勝ということになりそうであり、上院ではどちらが過半数を取るか分からない状況にあるようです。
 もし、上院も共和党が勝利することになれば、上下両院を共和党が握り、バイデン政権はレームダックの機能麻痺(まひ)に陥る可能性があります。

 特に国債発行限度額の引き上げには議会の承認が必要で、共和党が阻止するのは間違いないでしょう。
 バイデン政権の政策の柱であるインフラ投資計画も齟齬(そご)を来す可能性があります。FRB(連邦準備制度)の高金利政策に加え、財政政策も頓挫することになれば、米国経済がリセッション(景気後退)に陥る可能性は高まるでしょう。

 今回の選挙の“影の主役”はトランプ前大統領です。
 彼は多数の共和党候補者を支援しており、共和党の勝利はトランプ勝利を意味します。共和党支持者の60%以上がトランプ前大統領の2024年の大統領選挙出馬を支持しています。
 トランプ前大統領は共和党勝利を背景に11月中に大統領出馬宣言を行うと見られています。中間選挙後の焦点は大統領選挙に移ることでしょう。
 中間選挙における共和党の勝利を節目に、世界の空気が大きく変わっていくことが考えられます。日本にもその影響は波及するはずです。