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【テキスト版】
ほぼ5分でわかる人生相談Q&A
幸せな人生の極意!

第109回 結婚を勧められても結婚したいとは思えません

ナビゲーター:阿部美樹

(動画版『ほぼ5分でわかる人生相談Q&A』より)

 皆さん、こんにちは!

 今回は、「結婚を勧められても結婚したいとは思えません。どうしたらよいでしょうか?」という質問に対してお答えいたします。

 日本の婚姻数は、1970年代前半は年間100万組を超えていましたが、それ以降は減り続け、2021年の婚姻数はピーク時の約半数に当たる501千組になりました。
 少子化の影響もありますが、結婚を望まない人が増えていることも要因の一つです。

 50歳になっても結婚していない人は、男性は5人に1人、女性は7人に1人の割合です。

 その要因は何でしょうか。
 内閣府が未婚者に対する調査をした結果、次のような理由が出てきました。複数回答も含めて上位の理由を紹介します。

 第1位は、適当な相手に巡り合わないから(57.0%)です。
 第2位は、自由や気軽さを失いたくないから(32.9%)です。
 第3位は、結婚後の生活資金が足りないと思うから(29.6%)です。
 第4位は、必要性を感じないから(28.3%)です。

 他には、「趣味や娯楽を楽しみたいから」「仕事(学業)に打ち込みたいから」「異性とうまく付き合えないから」なども上位にありました。

 これらの理由の中にはありませんでしたが、親の夫婦仲が悪かったことが嫌な思い出となり、無意識に結婚を避けるという人もいることでしょう。

 いずれにしても、これらの理由を見ると「結婚する価値や必要性」を見失っている人が多いことが分かります。

 「夫婦や家庭の中での幸せ」よりも「個人の自由と楽しみ」を優先する風潮を感じます。

 ある家庭教育専門家は「結婚は自ら不自由を選択することである」と表現しました。まさに独身者よりも既婚者は経済的にも、時間的にも、心理的にも負担が多く、不自由になることは間違いありません。

 しかし、それ以上の恵みやメリットがあるからこそ結婚をするのでしょう。
 そこで大切なことは、結婚の目的と価値を再確認することです。

 結婚について改めて考えてみましょう。結婚の目的は何でしょうか。

 第1の目的は、相互の人格の成長と完成をするためです。
 人間の成長には、心の成長があり、それは愛の成長です。愛は一人では感じることも育むこともできません。永遠のパートナー(相手)が必要です。相手の存在を通して努力し、自分の心も成長していくことができます。

 第2の目的は、神の似姿になるためです。
 神が創造された被造物は全て神に似て陽性と陰性の二性性相で存在しています。

 ですから結婚して二人が愛で一つになる姿は、神の似姿になると表現することができます。
 地上生活を終えて永遠の世界である霊界に行った時、神の懐で天国生活ができる姿です。

 第3の目的は、子供を生み、未来に命をつなぐことです。
 子供を生むことで夫婦は父母になります。親は子供のためであれば無償の愛、犠牲の愛をもって投入します。投入・消耗しながらも深い愛を育むことができます。

 愛によって生かされた命が受け継がれ、歴史が形成され発展し続けることができます。
 子供を生み育てることで、人間は第二の創造主になることができるのです。

 このように、個人的な自由や楽しさが一時は犠牲になっても、それ以上に大きな価値のある愛と喜びを得られる道が「結婚」であり、「家庭」です。

 大きな幸せに向かって踏み出してみてはいかがでしょうか。

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