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【テキスト版】
ほぼ5分でわかる人生相談Q&A
幸せな人生の極意!

第108回 どうしたら自尊感情を高められますか?

ナビゲーター:阿部美樹

(動画版『ほぼ5分でわかる人生相談Q&A』より)

 皆さん、こんにちは!

 今回は、「どうしたら自尊感情を高められますか?」という質問に対してお答えいたします。

 同じ状況にあっても、「幸せ」と感じる人もいれば、「不幸」と感じる人もいます。その大きな違いの一つが自己肯定感の差です。

 自己肯定感とは、自分に対して「イエス」と言える状態、自分に対して肯定的に見つめる感情です。

 さらに、自尊感情という表現もあります。自ら生きる価値を認識し、自分の生かされた命を大切にする感情です。

 この自尊感情は人生の中で最も大切な軸になるので、木で表現すれば「根」に当たる部分です。
 自己肯定感はその上に成長する「木の枝葉」と表現することができます。

 『原理講論』には、次のように記されています。
 「イエスが言われたとおり、人間は天の父が完全であられるように、完全な人間となるのである。ゆえに、創造目的を完成した人間は、どこまでも、神のような価値をもつようになる」(『原理講論』252ページ)

 このように、人間は神的価値を持つことが自尊感情の根拠となるのではないかと思います。

 自尊感情を高めるために大切なことを五つ紹介します。

 第1は、自己受容感です。
 無意味な背伸びをせず、自分のポジティブな面もネガティブな面も受け入れ、ありのままの自分を認める感覚です。

 どんな自分にもオーケーを出せる人は、折れない心が培われます。柳のようなしなやかな強さと元に立ち直る回復力を持つようになります。

 第2は、自己効力感です。
 何かの問題に向き合ったとき、望ましいプランを立てて実行するなど、「自分はできる」と思える感覚です。

 第3は、自己信頼感です。
 自信とは「自分を信じる」と書くように、他人から認められることではなく、自分を信じることによって築かれます。

 信じる根拠は要りません。自分を信じるならば自信と勇気が湧いてきます。

 第4は、自己決定感です。
 相手に従うことや周りに合わせることも大切ですが、人生の主人公として「自分で決定できる」という感覚を持って生きる方が成長でき、幸福度も高くなります。

 第5は、自己有用感です。
 周囲の人や社会とのつながりの中で「自分が役に立っている」という感覚です。

 人は誰もが、誰かのために役立つことで安心感や充実感を持ち、喜びが大きくなるものです。

 次に、自尊感情を高める方法を四つ紹介します。

 第1は、肯定的な言葉を使うことです。
 「ありがとう」「うれしい」「楽しい」「できる」「なれる」などの肯定的な言葉を口癖にしたり、「必ずもっと良くなる」「ありのままの自分でいい」などの言葉を鏡の中の自分に伝えたりすることも有効です。

 第2は、肯定的なイメージを持つことです。
 自分のなりたい姿、理想の姿をイメージしたり、尊敬する人をイメージしたりしてセルフイメージを改善させることです。

 「もし、私が〇〇だったらどう考えるか? どう行動するか?」などを繰り返しイメージして認知のゆがみを修正していきます。

 第3は、肯定的な行動をすることです。
 「しなければいけないこと」ではなく、「やりたいこと」「好きなこと」「うれしいこと」をやる時間を大切にすることです。

 第4は、肯定的な環境にすることです。
 掃除をしてきれいにしたり、好きな風景のポスターや絵を玄関に飾ったり、好きな服を身に着けたりして、環境を変化させることです。

 このように肯定的な感情と実践を心がけて自尊感情を高めましょう。

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