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中和新聞セレクト Vol.6
家庭理想の実現

 毎週2回(火、金)、さまざまなコンテンツを配信している『中和新聞』。Blessed Life編集部が同記事のアーカイブスからおすすめのコンテンツをセレクトして皆さまに紹介します!
 第6弾は「家庭理想の実現」(家庭教育局)のシリーズを毎週水曜日(予定)にお届けします。
 同コンテンツは『中和新聞』20174月から連載中のシリーズです。

第6回 乳幼児を持つ親の教育について(後編)

(中和新聞 2018年12月11日 通巻1120号より)

 本シリーズでは、天一国時代の家庭理想実現に向け、家庭教育局の方針や取り組みを解説します。今回は蝶野知徳・家庭教育部長が、第19回「全国成和子女教育者研修会」(201862628日、一心特別教育院/当時は西広島教区の家庭教育部長)で行った講話「乳幼児を持つ親の教育について」の後編です。

 前編(前号)では、乳幼児期の子女を持つ親に必要なこととして、「親が家をきれいにする習慣を身につける」「家庭祭壇をきちんと整え、天を慕って喜んで敬拝や訓読を捧げる」ことを挙げています。

■夫婦で侍り合う姿が子供に感動を与える
 3つ目のポイントは「夫婦で侍り合う」ことです。現場で「父母会」に関わって分かったことは、“夫婦がお互いに侍り合うことに難しさを感じる家庭が多い”ということでした。夫か妻、どちらかの立場が強い場合が多いようです。けんかはしなくても、一方が我慢していることが多いのです。

 年を取ってから夫婦の関係や生活習慣を改めるのは簡単でない場合があるので、家庭をもつ前からお互いを尊重する努力をしましょう。

 子供は小学12年生くらいになると、口では表現しなくても、お父さんとお母さんが接するときの姿勢や、2人が育んできた関係性を見ながら多くのことを感じ取っています。

 夫婦げんかをしないことは素晴らしいですが、一方の我慢を背景にして成り立っている関係に子供が感動することはありません。

 “けんかをしない”という夫婦は世の中にもいますが、お母さんがお父さんに侍り、お父さんもお母さんに侍っている夫婦は、そうはいません。子供は、そのような両親の姿に感動するのです。

 そして、侍り合う両親が信仰生活を送る姿を見ながら、「両親が一つになれるのは、『神様』という中心があるからだ」と自然に教育されていくので、子供は“善なるもの”として神様や真の父母様、信仰に関心をもち始めます。

 また子供たちは、友達が親の悪口を言ったり、家族の関係が壊れた寂しさを吐露したりするのを学校で目にした場合には、「友達の言う親の姿と、うちの親の姿は違う」と感じるでしょう。そうなれば、「祝福を受けるべきだ、受けるのが正しい」と悟るようになるのです。

子供は愛を育むために信仰をもちたいと思う
 祝福家庭の中にも、乳幼児への言葉かけや、能力を引き出すための一般教育に力を入れる家庭があります。

 それはもちろん重要ですが、一般的な知識の収集だけに偏ると、「子女が信仰をもって祝福を受け、祝福家庭として神様の夢を実現していく」という天の願いを見失う可能性があります。

 イスラエル民族のように、カナンの風習や価値観に天の願いや信仰の伝統が侵食されてしまうならば、天の深い悲しみとなってしまいます。

 たとえ本人がとても優秀で、いくら親子の関係に問題がないと思っても、祝福を受け、いざ家庭を出発してみると、「信仰は面倒だ」となることもあります。自らに信仰の動機がないと、信仰生活や十一条を守る気が起きないのです。

 ただ、「信仰は嫌だ」という子供はいたとしても、「愛が嫌だ」という子供はいません。ですから、両親は“信仰がもたらす愛”を与えれば良いのです。そうすれば子供は、愛を育むために信仰をもちたいと思うでしょう。これが本質です。

 夫婦がお互いに侍り合う愛の関係を築いていれば、子供に対する心が耕され、自然と接し方も良くなっていきます。しかし、ほとんどの夫婦は「侍り合う」ことから目をそらし、子女への“対処法”にばかり関心をもつ傾向があるのです。

 “その場しのぎ”を繰り返し、夫婦が問題と向き合わなければ、子女たちの家庭にツケが回ることになります。そのことを考えると、「私たちから真の愛の伝統を出発させたい。私たちを通して子供に神様の愛を伝えたい」との思いに至るのではないでしょうか。

 結局は夫婦の問題です。信仰と愛情の問題を分けて考えてはいけないのです。

 また、愛を育むということにおいて、夫婦の「性生活」は欠かせません。これについて夫婦で葛藤を抱えていては、侍り合うことは難しいでしょう。性生活に対するお互いの意見や考えを尊重し、若いうちに問題を克服して助け合っていけば、心は縦的にも横的にも成長します。

■手のかからない子にこそスキンシップを
 最後に乳幼児との関わり方ですが、スキンシップをできるだけ多く行うことが大切です。これは効果てきめんです。

 乳児から幼児、小学生へと成長する中で、手がかかった子供のほうが後々、親子の絆が深くなっていたり、問題が起きても修復しやすかったりします。ですから、手のかからない子供ほど意識してスキンシップをする必要があります。

 例えば、親にとっては、夜泣きをしない子供のほうが楽です。しかし、夜泣きが少ないからといって、子供にあまり手をかけないでいると、後々、問題が生じる場合があります。

 赤ちゃん自身が、「私が泣いたら、お母さんにもっと苦労をかける」と思って、遠慮して泣くのを我慢することがあるそうです。赤ちゃんにも“親に気を遣う”という感性があるからです。

 親がそれに気づかずに、「手がかからない子だ、楽だ」と放っておくと、受けるべき時期に必要な愛情を受けられず、愛情の“空白期間”が生じてしまいます。

 個人差もありますが、その空白を埋めるために、思春期に特有な現象と合わさって、大きな問題が起きることもあります。その時、改めて「愛の投入路程」が必要になってきます。

 ですから夜泣きをしない子には、昼間にべたべたとたっぷりスキンシップをし、夜は泣かなくても抱きしめてやります。「手がかからなくて良い子だ」というのは、親の都合による基準です。「良い子であっても、なくてもいい」のです。

 家庭を出発し、子供を生み育てているときに、親としての自覚は芽生えます。その新鮮な時期に3つのポイント「家がきれい」「喜びの中での敬拝や訓読」「夫婦が侍り合う」を習慣化し、祝福の恩恵を次世代につないでいきましょう。

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 次回は、「『創造本性』を伸ばす生活」をお届けします。

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