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『世界家庭』8月号読みどころ
続・聖歌のめぐみ
聖歌26番「輝く御国」

 『世界家庭』の「続・聖歌のめぐみ」では、私たちがふだん讃美している聖歌が誕生した背景について、聖歌編纂委員の天野照枝さん(777双)が不定期で解説しています。今回は、聖歌26番「輝く御国」です。

 以下は、本誌からの抜粋です。

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 この聖歌は、韓国教会草創期の1955年1月に入教した李月星(イ・ウォㇽソン)さんが、開拓伝道のさなか、込み上げる感謝と呼びかけの思いを詞にしたものです。

自転車で1日60キロ走り、神に出会った開拓伝道

 彼は、ソウルではなく地方教会を一人で開拓する使命を受けました。

 特に伝道路程で忘れることができないのは、任地の11の教会と20か所の開拓地域を、汗を流しながら巡回したときのことだといいます。

 1日平均60キロ以上の道のりを、自転車で訪ねていって復興会をしたのですが、あるとき、雨がひどく降ってきて川が増水し、自転車を担いで川を渡るしかありませんでした。何と26か所もそのようにして渡ったのだそうです。

 川の流れはとても激しく、李月星さんは力が及ばずに、自転車ごと流されてしまいそうでした。その環境の惨めさをかみしめながら、何度も何度も自転車を担ぎ直して、任地に向かいました。

 そのとき、彼は心の中で、こうつぶやきました。

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