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愛と人生の道しるべ 1
はじめに
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 アプリで読む光言社書籍シリーズ第1弾として、『若者に贈る~愛と人生の道しるべ』を週刊連載(毎週日曜日配信予定)でお届けします。
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酒井 正樹・著

(光言社・刊『若者に贈る~愛と人生の道しるべ』より)

はじめに

 誰もが愛を求めて生きています。お金も大切ですが、愛がなかったら人生はむなしいものとなってしまいます。立派な家に住んでいても、夫婦、親子の心が通じなかったら、人生は希望のないものとなってしまいます。
 愛は、人類の歴史が始まった時から人生最大の課題であり、謎であり、テーマでした。小説も音楽も映画も、愛が語られ、歌われ、描かれています。
 しかし、現代は愛を探しにくい時代です。自由に男女交際ができ、簡単に肉体関係を結ぶことが可能な社会になって、逆に、真実の愛は遠いものとなってしまいました。
 愛を求めて恋愛し結婚したはずなのに、なぜ愛が感じられなくなっていくのでしょうか。離婚の危機は、新婚旅行から始まります。そして子供たちが大人になって巣立ち、二人だけになった時、具体的なものとなります。

 愛は人生を最高に幸せなものにしますが、一方で、愛によって多くの人が不幸になっているのも事実です。結婚しない若者が増え、不倫や離婚が当たり前のようになっています。
 幼稚園から大学まで、二十年近くもの長い間教育を受けるのに、人間にとって最も大切な愛について学ぶ授業もなければ講座もないのは、不思議なことであり、とても不幸なことです。愛という「スーパーカー」を、何の訓練も知識もなく、免許も持たずに運転しているようなもので、多くの事故が起きるのも当然です。
 愛とは何か、どうしたら愛情に溢れた人間になれるのか、幸福な結婚をするためには、どうしたらいいのか。愛と性の見つめ方、親子の在り方、人に好かれるためには……。愛をめぐるテーマは、人生において大切なものばかりです。
 愛にまつわる様々な疑問について、多くの人々の経験と知恵を参考にして、皆さんと一緒に学んでいきたいと思います。
 なお、本書は一九八七年一月に刊行した『青春説法Ⅰ 愛と人生の極意』を、修正・加筆した上で改題したものです。若い世代の皆さんの参考になれば幸いです。

 二〇一六年九月 著者

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 次回は、「人との関わり合い」をお届けします。


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