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神の子を生み育てるために 42
父親の役割

 アプリで読む光言社書籍シリーズ、「神の子を生み育てるために」を毎週日曜日配信(予定)でお届けします。
 これから妊娠・出産を控えているかたにも、そして子育て真っ最中のかたにもぜひ読んでいただきたいシリーズです!

須永孝子・著

(光言社・刊『神の子を生み育てるために』より)

父親の役割

刺激的な接し方がうれしい
 最近、育児や教育に父親が参加することが多くなってきました。これは良い傾向のように思います。

 文鮮明先生も「子供は母と父の愛の懐に抱かれて生きることを願うのです。母の愛のみ、また父の愛のみで生きようとするような息子・娘はいません。どんなに素晴らしい父母であっても、醜い父母であっても、愚かな父母であっても、子供は父母の愛の中に生きようとしているのです」と語っておられます。

 子供は早ければ生後67週間ほどで母親と父親を識別し、母親が近づく気配を感じると心が安定した状態になったり、父親が近づくと何かしてくれることを期待して心が活発になったりします。

 父親と母親では子供への接し方が違います。例えば、母親はいつも同じような抱き方をしますが、父親はいろいろと変化させて抱くので子供にとって刺激的です。また遊び方も違います。母親はおもちゃを使うことが多いですが、父親は自分の体を使って遊んでやります。あるときは馬になって背中に乗せて歩き回ったり、鉄棒やジャングルジムになって頭の上まで上らせたり、ブランコになって揺らしたりします。

 父親が積極的に育児にかかわることによって、子供の「自立」をより促すと言われています。子供のほうから親から離れたり、見知らぬ人と出会っても泣きだすことが少なくなるというのです。

 米国の精神科医ロバート・モラーディは、「父親が子育てにかかわると、その子は暴力的になりにくくなる。父親が子育てに参加しない子供に比べ、知能指数は高く、感情のコントロールや社会への適応もしやすい子供になる」(『ニューズウィーク日本版特別号―0歳からの教育&4歳からの学習』)と語っています。さらに、子供との「愛着」(親子の愛情の絆)を、より大切にすることを語っています。

 文先生のみ言葉の中に、「自分の子供を献身的に愛すれば、子供が大きくなったとき、その子供はお母さんが自分に対して尽くしてくれたことを知って報いてくれるのです。そうすれば、母と子の愛の美しさは、夫婦のそれよりも美しく、素晴らしいと知ることでしょう。それは男性にとっても同様です。たとえ妻が死んだとしても、子供を愛し尽くしていけば、父と子の間に素晴らしい真の愛が生まれ、価値を見いだすことができます」とあります。

 光の子園園長の林三男先生の著書『人間と教育』(光言社刊)の中に「父親」について書かれた箇所がありますので、紹介します。

 「父親は、子供の前に理想的人間として現れなければならないし、理想的な父親となるために自己に与えられた責任と使命を完遂するよう懸命に努力しなければならない。なぜかというと、子供は本性的に親のごとくなろうと願っているからである。子供は父親に失望したとき、親元を離れて精神遍歴をするようになる」

 子供にとって父母は大きな存在です。お父さんたちはぜひ、子女の教育に関心を持って、積極的に参加されるとよいですね。

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 次回は、「幅広い人間関係で成長」をお届けします。