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【B-Life『祝福家庭』コーナー】
『祝福家庭』85号(2017年 夏季号)
「小学生教育Q&A
〜夏休み、親子の時間をつくる〜

家庭教育局成和子女部 部長・齋藤安正(当時)

【Q】
 小学4年の娘は、学校で友達から家族旅行の話をよく聞くそうです。わが家は夫婦共働きで忙しく、時間的にも経済的にも余裕がありません。どうしたらいいでしょうか。

【A】
 私の家庭も、両親(75年既成)に小学校の授業参観に来てもらったことがなく、家族で外食をしたり、泊まりがけで旅行したりしたこともあまりなかったように思います。

●親子の良い思い出は「宝物」
 家庭で築かれ、子供の成長にとって欠かすことのできないこととは何でしょうか。
 そのうちの一つは「良い思い出」です。

 親子で日常とは違った時間を過ごすことが大切です。そのような体験を通して、子供たちの中に、将来の職業や趣味につながったり、家族関係の在り方に影響を与えたりする、さまざまな「種」が宿ります。

 その種がいつどのように芽を出し、花が咲くかは分かりません。一人一人に違いはあるでしょうが、幼少期にできるだけ多くの種を植えてあげることが重要だと思います。

 私は仲の良い友達に誘われて、小学3年から地元の少年野球チームに入りました。土日に練習や試合があったので、日曜礼拝にはほとんど参加できませんでした。

 しかし父は、そのことに反対するどころか、キャッチボールの相手や車での送迎など、時間の許す限り積極的に関わってくれました。
 私はその父の姿に愛情を感じ、今でもとても感謝しています。

 また、私には9歳、5歳上の二人の兄がいます。両親に連れられて兄弟で一緒に行く所といえば、入園料のかからない動物園でした。

 私の幼少期に家族全員で写っている写真は、唯一、その動物園でのものです。両親のもと、兄弟が本当に仲良く写っていて、私の宝物になっています。

 このような思い出が、私の人格形成や人生に対して大きな影響を与えたことは間違いありません。

 今では、私が子供の野球の練習につきあい、思い出の詰まったその動物園に子供たちを連れて出掛けます。
 両親、私たち夫婦、子供たちの8人が、今も動物園で親子三代の絆を深めているのです。

●子供目線でスケジュールを組む
 スケジュールを組む際のポイントは、子供たちの目線で組むことです。

 まずは、神様が創造なさった「自然」に飛び出してみるのはいかがでしょう。
 定番ですが、「テーマパーク」も子供たちが喜びます。
 「モノ作り」や「職業体験」も良い経験になります。また「鑑賞(観賞)」の時間をもつことで、子供たちの創造本性が刺激されます。

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 最後に、実家に帰省することもお勧めします。祖父母が喜び、(一世家庭の場合は)神氏族メシヤ活動の推進にもなるので一石二鳥です。
 ゆっくりと時間を取り、祖父母を交えて自然散策や名所・観光に出掛けてみてください。

●父母が夢中になって計画する
 お金をかけず、工夫やアイデアを凝らして楽しく過ごす方法もありますが、移動や施設の利用に、何かとお金のかかることが多いのが現実です。
 そういった場合、基本的には「子供の未来への投資」と考えていただきたいと思います。

 その日を「特別な一日」として家族みなで迎えることができれば、生涯忘れることのない思い出となります。その思い出こそが、未来に大きな価値を生み出すのです。

 家庭連合時代を迎えました。全ての祝福家庭が、家族との時間を可能な限り大切にする時です。

 幼少期は特に、「ゴールデンタイム」と言われます。寸暇を惜しんで投入しましょう。
 中学生になれば、子供たちの自立心は強くなります。親よりも友達との時間を大切にし、夢や目標に向かって投入するようになるのです。

 家族全員のスケジュール調整は大変ですが、父母の皆さんには、子供との時間を何よりも楽しみにし、いちばん夢中になって計画を立てていただければ幸いです。

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