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新・熱き祈祷のすすめ 65

 アプリで読む光言社書籍シリーズとして「新・熱き祈祷のすすめ」を毎週月曜日配信(予定)でお届けします。
 祈りの必要性や祈りの種類、実践方法をまとめた祈祷の手引書です。

松本 雄司・著

(光言社・刊『新・熱き祈祷のすすめ』より)

第十章 子女への祈祷教育の仕方

2 子女の成長過程と祈りの教育

⑤祈りにおける自立(高校生の年代)
 高校生になれば、家庭や教会学校など、みんなと一緒の場で臨機応変に基本的な祈祷ができるように導いてあげることが必要です。そのような中で、やがて自分自身が人間関係や、将来の進路など様々な悩みに直面するようになります。そして、自分とは何か、人生とは何か、いかに生きるべきか……というような本質的な問題を思索するようになって、真理を求める心情が芽生えてきます。その段階で初めて、本当の意味で原理が理解できるようになり、無形なる神様の存在も理性で理解できるようになります。

 深刻な悩みに直面して、頭で考えてもどうしてよいか分からないという境地に追い込まれる。そんな時、生まれて初めて本当の意味で自分の心から、「神様! 天のお父様!……」と叫ぶのです。その瞬間こそ、彼自身が真の意味で正面から神に向かった瞬間であり、「真の祈り」の誕生であり、「信仰者としての我」の誕生です。
 この瞬間のことを私は「祈りにおける自立」と呼ぶことにしています。親であられる神がこの「天のお父様!」という子女の一言にどれほどの喜びと感動を感じられるでしょうか。その一瞬をどれほど待ち望んでおられることでしょうか。

⑥原理観に立った祈祷(大学生の年代
 日常における祈りは、個人での祈祷も、みんなと一緒の祈祷会なども普通にできるようになります。しかし、それ以上に祈祷が成長するには、「統一原理」を何度も学んで、理解を深めることが必要です。そうして、天地創造における神の希望と喜びの心情と、人間始祖の堕落から始まる神の悲しみの心情。復帰歴史の中で立てられた義人たちの信仰と失敗と、その背後にある神の深い愛と痛みの心情を探り求める祈り。そのような原理観、復帰摂理観に立った祈りができるようになれば、祈りはさらにより本質に近づきます。

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 次回は、「神体験に至る深い祈祷(大学生〜青年期)」(最終回)をお届けします。


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