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神の子を生み育てるために 37
幼児期の敬礼式

 アプリで読む光言社書籍シリーズ、「神の子を生み育てるために」を毎週日曜日配信(予定)でお届けします。
 これから妊娠・出産を控えているかたにも、そして子育て真っ最中のかたにもぜひ読んでいただきたいシリーズです!

須永孝子・著

(光言社・刊『神の子を生み育てるために』より)

幼児期の敬礼式

楽しみに待つ雰囲気づくりを
 36歳までの幼児期、子供たちは急成長していきます。感覚器官が鋭敏になり、手や足、目や耳など、体を通してさまざまなものを吸収していきます。またこの時期の特徴としては、それまで無意識に吸収してきたものを知識として蓄えたり、自分のものとして理解したり、順序立てることができるようになります。このころまでに脳の発達はほぼ80パーセントに達します。

 3歳になると一般的に、習い事に通わせる家庭が多くなります。子供に何を教え、習わせるかは親の責任です。

 まず心情教育を通して心情豊かで愛のあふれた人間に、そして知育を通して知性を啓発し善悪を分別できる人間に、さらに意育を通して善を行い、「為(ため)に生きる」人間に育てる、これが理想的な教育の流れです。その流れの中で、幼児期は心情教育が最も必要で大切な時期です。その心情教育の中心、基礎となるのが、人間の心に内在する神的なものを啓発させていく宗教教育なのです。

 幼児期における宗教教育は、祈り、敬礼式、礼拝、訓読会、名節儀式への参加、奉仕活動、歌の讃美などがあります。幼児は小学生のように一人ではできませんから、親が見本を見せながら一緒にやることが大切です。決して強いて泣かせたりしないで、喜んで楽しんで参加させることを心がけましょう。

 敬礼式やホーリーフードに対する文鮮明先生のみ言葉を紹介します。
 「家庭全体が縦的な父母の愛と横的な父母の愛を中心として一つになった家庭になって、それと同じ基準から父母を模範として子女たちも一つになって天に侍り、天の父母と真の父母に侍って生きていく本然の家庭に間違いないという敬礼式を継承するのです」
 「この敬礼式後には必ずホーリーフードを、愛する息子・娘たちが家庭に集まって分けて食べるのです。……私たちはこのような聖なる食物を食べることによって、清い血統を保持しながら、一つの家庭を育てていく、一つの生活舞台の条件を立てるのです。こうすることによって、霊界と肉界とすべての天運が私たちを保護し、家庭の平和を成すことができるのです。このような式をしなければ、サタンが侵入するのです。それゆえに、複雑な問題が生まれるというのです」

 実際、小さい子供を敬礼式や名節儀式に参加させるのは大変なことです。そのためには前日からの準備がとても重要です。掃除をして祭壇を作り、その夜は早く寝るようにさせましょう。また何日も前から楽しみにするような雰囲気をつくり、当日は喜んで参加できるように工夫することが大切です。

 敬礼式に参加する年齢は特に決まっていませんが、乳児期から参加させて慣れさせていくのがよいと思います。幼児が参加する場合は、祈りの後に、幼児向けの本を読んだり、分かりやすいお話をしたり、幼児に分かるお祈りをしてあげましょう。その場が教育の場となるのです。

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 次回は、「幼児期の宗教教育」をお届けします。