2022.05.08 22:00
神の子を生み育てるために 36
愛情豊かで清い環境づくりを
アプリで読む光言社書籍シリーズ、「神の子を生み育てるために」を毎週日曜日配信(予定)でお届けします。
これから妊娠・出産を控えているかたにも、そして子育て真っ最中のかたにもぜひ読んでいただきたいシリーズです!
須永孝子・著
愛情豊かで清い環境づくりを
親は偉大な教師
1〜3歳までの特徴である敏感期(臨界期)と反抗期、さらに子供を取り巻く人的環境と物的環境について述べてみます。
心身が発達する過程には敏感期という時期があります。ある特定の内面的感受性が敏感になり、自分を取り巻く環境から無意識のうちに手から足から、耳、目、舌、肌など五官を通して感じ取っていく時期を言います。
例えば、歩行が始まる時期には歩きながらいろいろなことを吸収していくようになります。同様に、言葉が発達するにつれて言葉に対する感受性が敏感になって、言葉を通して周囲からどんどん吸収していくようになります。
3歳近くなると、それまで吸収したものがだんだん自分のものになってきます。自分で考えて行動したいという思いが強くなり、無意識のうちに反抗的になります。そして、それまで素直だったのに、急に何を言っても「イヤだ!」と言い始める反抗期を迎えます。親はこのような状態にとまどいますが、これは発達における大きな転換の時なので、親の考えを無理に押しつけるのではなく、子供の自主性を伸ばすよう、よく観察して育てていくことが大切です。
子供にとって両親、兄弟、保育者など、取り巻く人間との関係は重要な環境的要素です。特に親は偉大な教師と言われています。3歳くらいまでの子供は親をはじめ大人の様子を実によく見ていて、無意識のうちにさまざまなことを吸収していきます。
文鮮明先生のみ言葉にも「親が手本になりなさい」とあり、「家庭天国を築いていく上で一番怖いのは子供たちです。子女たちの見本になりなさい。皆さんが自己中心的になっているならば、その子供たちもすべて自己中心的になるのです。すべてを、その子供たちも見習うのです」と言われています。
さらに、「父母が子を愛し尽くす姿は、子供がどのように他人を愛し尽くすべきかの手本である。人生の初めに父母を通して、いかに隣人を愛し尽くすかを学ぶ。これは神が子女を愛し、はぐくまれることを、父母を神の位置に立たせて示しているのである」というみ言葉もあります。父母が隣人を愛し、為(ため)に生きていく姿を見て、隣人を愛すること、為に生きることを無意識に吸収していくのです。
さらに子供たちにとって重要な環境があります。例えば、宗教的雰囲気は常日ごろから親がつくっていくものです。祈祷や礼拝のときだけでなく、日常の生活態度、行動、言葉など、親のすべてが環境をつくり上げていきます。清さ、美しさ、霊性の高さなど親の内面が知らず知らずのうちに現れて、それが環境となるのです。親が常に祈りをもって愛情豊かな霊的生活を送っていれば、そういう環境が自然に出来てきます。
親自ら秩序のある生活、規律のある生活、友人、隣人を愛し、協調性、社会性に富む生活、為に生きる生活を心がけましょう。3歳までの重要な期間、親と子が共に成長しながら過ごしていきましょう。
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次回は、「幼児期の敬礼式」をお届けします。