夫婦愛を育む 185
感謝は天運を呼ぶ

ナビゲーター:橘 幸世

 夜の祈祷会で主人が訓読したみ言が刺さりました。

 「感謝は天運を受けるようにし、許しは人の心を開き、愛は人を動かします」(『真のお母様のみ言 御旨の道』91ページ)

 特に「感謝は天運を受ける」の部分にハッとしました。
 語り尽くされ聞き尽くしてきた「感謝」の大切さ。けれど、実践し続けているかと問われれば、恥ずかしながら自信を持って「はい」とは言えません。

 以前読んだ時と違って、今回「天運を受ける」に反応したのは、ここしばらく切ない思いが私の心にあったからなのかもしれません。

 世界を見れば、ウクライナの人々に心が痛み、ロシアに憤りを覚えます。
 自分の周りを見れば、心配事やいまだかなわぬ願いなどがあります。愛する実践を心掛けますが、人と会うのをついためらう環境です。

 力が出づらい日々の中、平和な暮らしができるだけでありがたい、と頭では思っていても、心は十分ついてきていなかったのでしょう。

 翌朝、改めてその部分を自分で読んでみると、もう一つ響いた一節がありました。

 「幸福は、あらゆるものがそろっている状態で訪れるとは限りません。不足なものがある中でも感謝の思いを持てば、知らず知らずのうちに訪れてくるものなのです」(同書 89ページ)

 幸せだから感謝するのではなく、感謝すれば幸せが来る、といわれます。「感謝」を「笑顔」に置き換えていわれることもありますね。
 同様の内容でも、ご苦労の生涯を送られた真のお母様が言われたからこその重みがあって、お母様の歩みに思いがいきました。
 こうして私の心をケアしてくださっている神様にも感謝でした。

 また、「心配」は負の波動なので、「心配」を「信頼」に置き換えるよう頭では努めていても、感情は「心配」と「信頼」の間を行ったり来たりです。

 今回このみ言で正されて感謝の心に浸っていると、心配していた対象に対して信頼の思いが自然と湧いてきて、ささやかな感動を覚えました。
 「感謝は全ての徳の源である」と2000年以上前の哲人が言ったとおりですね。

 さらにその晩は、ちょっとした事もありました。
 現状からある事を断念することにし、私は主人のその判断を納得して受け入れました。
 ところがどうもその時の私がかなりがっかりした表情をしていたらしく(自覚はありません)、その顔を見てかわいそうに思った主人は、何とか実現できないかとあれこれ道を探し始めたのです。そんな主人の愛に触れて、ひそかに感動しウルウル。霊的にも実体的にも愛を受けた一日でした。

 この先も行ったり来たりすることでしょう。感謝と許しと愛、冒頭に挙げたみ言を日々の核に据えていけたらと思います。

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