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新・熱き祈祷のすすめ 60

 アプリで読む光言社書籍シリーズとして「新・熱き祈祷のすすめ」を毎週月曜日配信(予定)でお届けします。
 祈りの必要性や祈りの種類、実践方法をまとめた祈祷の手引書です。

松本 雄司・著

(光言社・刊『新・熱き祈祷のすすめ』より)

第十章 子女への祈祷教育の仕方

1 なぜ祈りを教えなければならないか

③祈りは霊的成長に不可欠
 祈りについて真の父母様は、こう言われています。
 「主に祈ることを多くしなさい。祈れば一人で生活しても絶対に寂しくない。祈りは呼吸するのと同じである。たくさん祈れば霊的に明るくなるし、善悪に対する分別力と感性が鋭くなる」(『御旨の道』祈祷)

 既に述べたように、「祈祷」と「み言(ことば)」と「実践」は信仰生活上不可欠の三大要素であり、この中のどれか一つ欠けても、バランスのとれた霊人体の成長ができないと言われます。

 祈ることによって、心情で神の願いを感じ取って行動する。また、理性でみ言を学んで何をすべきかを悟って実践する。つまり、「神の愛」と「神のみ言(真理)」に感応して「実践」したときにこそ、「善の生力要素」が豊かに造成されて霊人体に吸収され、私たちの霊的成長がなされていきます。このように、精誠を込めた祈祷は私たち人間にとって、霊人体の完成=人格の完成のために必要不可欠の要素だと言えます。

 皆さんが祈祷をして、精誠を尽くすことは良いことです。きのう、お母様がお話しした内容は、子供がきちっと座り、精誠を込めている姿を見ると、恐ろしいというものでした。
 祈祷をするとなぜ良くなるのかというと、精神力を集中すれば、観察力が良くなるからです。学校の先生が講義を始めると、次に出る試験問題が分かるようになるのです。試験問題を出そうとしている先生の心が分かるのです。なぜそうなるかといえば、祈祷することは、アンテナを高く上げることと同じだからです。アンテナを高くすると、小さな音も聞こえるようになります。それと同じです。精誠を尽くす人には、必ず未来が連結されるのです。ですから、啓示や預言はみな、精誠を尽くす人から出てくるのです。そのように、勉強して、精誠を尽くし、良い点数を取ることは、人類のために、神様のために、全体のためにすることなので、その試験の時には、あらゆる善なる霊人たち、その分野の専門的な善なる霊人たちがやって来るのです。間違いなくやって来るのです。

 ですから、精誠を尽くして神秘的な境地に入り、何か文章を書いてみなさい。必ず名文が書けるのです。そのような境地に入ると、絵を描いてもそうなるのです。手先だけで絵を描くのではなく、『この手に、一つの偉大な画家が働いて、私を協助している』と、そのように思って精誠を尽くす中で描けば、名作が生まれるのです。ですから、良い作品をいつも壁に貼っておくのです。それで、偉大な科学者や偉大な芸術家たちは、必ず霊的に通じるのです。その人たちが精誠を尽くしているので、そうなるのです。ですから、勉強を熱心にしなければなりません。19821020、『二世たちの行く道』90頁)

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 次回は、「胎教としての祈り(胎児のとき)」をお届けします。


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