私の心の中にいる神様 115
「お帰り」も言わない無口な夫だけど

 良心との対話で、ワクワク感が止まらない!
 毎週土曜日に配信予定です。

「お帰り」も言わない無口な夫だけど

(女性 60代)

 私の夫は優しい人で、そこは感謝しているのですが、なにぶん無口です。
 自分や私の帰宅時の「ただいま」や「お帰り」もありません。
 「普通、言うでしょ?」との思いが湧きます。

 時々、「ただいまとかお帰りぐらい言ってよ」と要求しましたが、夫は変わりません。
 機嫌が悪いわけではないのですが、こんな人なんだと、そのたびにがっかりしていました。

 先日、いつものように「ただいま」と私が言っても、何も返事がなかった時のことです。
 「まただ」と思いそうになったのですが、その時、自己牧会プログラムで教えられた「当たり前のことは何一つない」というフレーズが心をよぎりました。

 そこで夫の気持ちを、心の目で見、心の耳で聞いてみました。
 そうしたら、口には出さないけれども、夫の「お帰り、お疲れさま」という気持ちが感じられたのです。

 すると、「ああ、家に帰っても誰もいない、電気もついていない、そんな生活だったら、どんなに寂しいだろう。こうして夫がいてくれる、それがありがたいことなんだ」と思えて、パッと心が明るくなりました。
 そして夫に対して、温かい感謝の気持ちが湧いてきたのです。

 それまで、口では「夫に感謝している」と言いながらも、夫の不足ばかり見つめ、小さな要求をたくさんしていた自分だったことに気付きました。
 これからは生活の中で、夫の“良いところ探し”をしようと思っています。

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 次回は、「トイレのスリッパとの会話」をお届けします。


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