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氏族伝道講座
喜びと幸せの生活伝道~み言の原点に立ち返る(50)

 氏族伝道講座「喜びと幸せの生活伝道」を毎週水曜日配信(予定)でお届けします。
 伝道勝利の秘訣(ひけつ)は真の父母様のみ言から学ぶことができます。それらのみ言はただ語られたのではなく、実践して勝利された内容を語っておられるからです。
 本書には伝道のポイント、勝利の秘訣、具体的な方案などが、み言を中心に著者の体験やエピソードなども交えて詳しく説明されています。

篠崎 幸郎・著

(光言社・刊『氏族伝道講座 喜びと幸せの生活伝道 み言の原点に立ち返る』より)

第五章 み言に学ぶ伝道の秘訣
五、心がけるべき生活習慣

笑顔、挨拶、親切
 真のお父様は、「伝道は情緒が先立って万人を引っ張ることのできる心情的な磁石とならねばならない。常に心情的な引力をいかに補充していくかを考えなさい」(『祝福家庭と理想天国(Ⅰ)』332ページ)と語られています。人を引き付ける魅力を持つためには、自らが神様を迎え、喜びと希望にあふれた人になる必要があります。

 私は、朴普熙(パㇰ・ボーヒ)先生(36家庭)に初めてお会いしたとき、「『原理』は難しいとよく人から言われるのですが、簡単に説明する方法はないでしょうか?」とお聞きしました。

 朴普熙先生は、「『原理講論』を一分で説明してあげよう」とおっしゃり、簡潔に説明してくださいました。

 「創造原理は、神と霊界の存在がハッキリするから、絶対正直に生きること。堕落論は、サタンと罪の存在をハッキリと知り、絶対純潔に生きること。復帰原理は、人間が元の状態に戻っていく方法を教えているが、それが絶対奉仕である。絶対奉仕とは、人に対してまず『笑顔』、そして『挨拶』、次に『親切』である」

 私はこの説明がとても心に残り、それ以降、「直接伝道とは直接ために生きることです。ために生きる最初の実践は笑顔です」と指導してきました。

 真のお父様は、「人の一生における生活がどのようなものであるかといえば、食べて、寝て、行って、来ること……この四つです。……その一生はだれのためですか? 自分のためではいけません。神様のためです」(『ファミリー』19985月号、18ページ)と語られました。

 私たちは、日々、行ったり来たりしながら生活していますが、神様を中心として、まず笑顔、そして挨拶、次に親切に目の前の人のために生きることが大切なのです。これが人として生きることの道理であり、最もシンプルな伝道の秘訣です。私たちは生活の中で、それらを自然にできるようになることが願われているのです。

 まず、笑顔です。顔には、内面にある、喜び、希望、誇り、愛情といったものが霊的な輝きを持って笑みとして表れるのです。それは身なり以上に人の印象に残ります。どのような環境でも誠実で、真実な人、そして余裕のある笑顔の人に、人は引き寄せられてきます。それが心情的な磁石となるのです。

 次は、挨拶です。真のお父様は、愛の絶対主体となって働きかけてこそ相手は応じてくれる、だから喜びと希望の心で挨拶をすることが大切だと指導されました。喜びや希望にあふれた挨拶は、対象者の心を神様の愛で満たすことでしょう。その人との出会いを永遠なものとするためにも、最初の瞬間が重要なのです。

 そして、親切です。真のお父様は次のように語られています。

 「いかに真心を込めてやるか、やるには強制的にしたり、嫌々やるんじゃない。自分が自ら慕いつつ、そうしてその言葉についてくるかという、それが問題である。そういうようにするには……味のある人間だね。四方八方どこにも必要な人間です。お婆(ばあ)さんにも、お爺(じい)さんにも、あるいは壮年たちにも、若者たちにも、子供にまで必要な……その行動とかいろいろの動きに対して、自分に関心をもたざるを得ない環境をつくるんだね」(『伝道ハンドブック・み言編 み言に学ぶ伝道の姿勢』6263ページ)

 自分に関心を持ってもらえるまで、真心を尽くして人に親切にするのです。

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 次回は、「信頼され必要とされる人に」をお届けします。


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