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神の子を生み育てるために 15
霊人体を迎える器づくり

 アプリで読む光言社書籍シリーズ、「神の子を生み育てるために」を毎週日曜日配信(予定)でお届けしています。
 神の子を迎える準備から、胎教の方法、出産後の信仰教育や親子関係まで、子育てに関連する内容が分かりやすく解説されています。
 これから妊娠・出産を控えているかたにも、そしてまさしく子育て真っ最中なかたにも、ぜひ読んでいただきたい連載です!

須永孝子・著

(光言社・刊『神の子を生み育てるために』より)

霊人体を迎える器づくり

祈り、伝道、為に生きる
 妊娠、出産ということを心情的、宗教的にとらえるならば、神の愛によって重生(新生)した神の息子・娘が夫婦となり、そこに神が宿り、夫婦愛の結実体として子女が生まれてくるということです。その生命体には神を感知する力が内在すると言われます。

 文鮮明先生のみ言葉に、「子供を孕(はら)むときは神聖なものです。天地をつなぐものです。それは母の責任です」とあります。妊娠するときの母親の責任の重大性を語られたみ言葉です。

 人間は霊人体と肉体とで構成されていますが、胎児には霊人体はまだなく、生まれた瞬間、新生児が空気を吸うときに神の霊、つまり霊人体が吹き込まれると言われています。妊娠中における母親の精神的、心情的状態が、新生児の霊人体がどのようになるかに影響します。

 「妊娠中にいつも深く祈って生まれた子供は霊人体も大きく、性格も立派な子供として生まれることが分かります」という金信旭先生のお話があります。また文先生も、「一番の胎教は伝道である」「ただ人のために仕えながら妊娠したら、いい子が生まれてくるよ」と言われます。妊娠中に母親がよく祈り、み旨を愛し、伝道し、人のために生きることによって、おなかの赤ちゃんの霊人体を迎える器が大きくなるということです。

 母親は妊娠中に、胎児の体格や健康状態を良くするために、栄養価の高い物を食べます。胎児のときに体の基礎が出来、それがそのまま生まれてからの体格、健康に影響を与えます。それと同じように、妊娠中の母親の精神的状態によって、胎児の霊人体の器の大きさが準備され、その後の霊的生活に影響を与えるのです。

 ですから妊婦は、天地を抱く心情で、胎児の霊肉の基礎づくり、霊人体の器づくりをするという自覚が必要です。

 また不幸な子供を生まないために、妊婦として努力しなければならないこともあります。先天的なことや精子、卵の欠陥や受精卵の異常など、どうすることもできないこともありますが、後天的、人為的なことで不幸な赤ちゃんを生むことのないように、いろいろなことを知識として学ぶことも大切です。

 例えば、母体の栄養欠乏は胎児の発育が遅れたり、胎盤の働きが悪くなるなど、胎児に影響を与えます。また母体が病気や過労で消耗していると胎児も育ちにくく、冷えや高熱、換気の悪い所に長時間いることによる酸素不足も胎内の状態を悪くします。また激しい恐怖、怒り、嘆き、恨みなどは、神経の刺激が子宮を収縮させ、ホルモンの不均衡を起こし、胎盤の状態を悪くします。これらの原因で死産や流産を起こしたり、未熟児や形態異常で生まれることがあります。

 日常生活の小さなことが、直接、間接に胎児や子宮に影響を与えますが、普通の胎児は、ある程度の刺激や変動には耐えて発育する力を持っています。しかしそれが何度も繰り返されたり、極端であると、発育が妨げられるようになります。異常の原因は、先天的、遺伝的なものより、後天的、人為的なものが多いと言われていますので、良い環境を備えることが大切です。

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 次回は、「『知能の土台』『心のもと』づくり」をお届けします。