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【テキスト版】
ほぼ5分でわかる人生相談Q&A
幸せな人生の極意!

第65回 周りの人のやる気を引き出す秘訣はなんですか?

ナビゲーター:阿部美樹

(動画版『ほぼ5分でわかる人生相談Q&A』より)

 皆さん、こんにちは!

 今回は、「周りの人のやる気を引き出す秘訣(ひけつ)はなんですか?」という質問です。

 人生においては、能力以上に「やる気」がもっと大切です。やる気のある人は、その能力がどんどん伸びていくし、その人の持つ個性や才能も引き出されていきます。

 今回は、周りの人のやる気を引き出す秘訣を三つ紹介いたします。

 第1の秘訣は、信頼関係を築くことです。
 この人なら本音で話してもいいと思われる存在になることです。信用の度合いに応じて心を開くレベルが変わるために、信頼関係を築くことこそ最重要課題となります。

 家庭における家族との間や、職場における人との間で信頼関係を築くために大切なことは「承認」です。

 相手にとっては「人から認められている」という承認欲求が満たされていることが必要です。
 二流のリーダーはすぐに結果を求める傾向がありますが、一流のリーダーは結果よりもまず相手を認めること、信頼関係を築くことを最優先します。

 第2の秘訣は、相手に気付かせることです。
 リーダーにとって大切なことは教えることではありません。それよりも、メンバー自身に考えさせて自分で答えを見つけてもらうこと、まさに、気付かせることが大切です。

 そのためには、相手が「できる人」「やれる人」「自分で答えを見いだせる人」であると信じることです。

 自分で選択し、自分で判断し、自分で責任を持つならば、相手はきっと成長していきます。すると相手は自分自身に対する肯定感や自尊感情も高くなり、やる気も高まることでしょう。
 そして必要な状況においては、相手をサポートしてあげることです。その人がどうすればゴールにたどり着けるのかを一緒に考えることです。

 第3の秘訣は、結果を求めるよりも幸せを求めることです。
 二流のリーダーは、リーダーとは成果を出すこと、成果を出させることであると考えます。一流のリーダーは「結果を出してもらう以上にメンバーが幸せになってほしい」「周りが喜ぶことをしてあげたい」と考えます。

 一流の人というのは、「結果」よりも「プロセス(成長)」をもっと大事にします。
 結果を求める人は、意外にも結果が出ないものです。成長を求める人は結果もついてくるのです。
 ですから、結果を求めないで結果を出せるリーダーこそ一流です。

 一流の人は、結果を求めない方がメンバーが成長して自ら結果を出そうとすることを知っているのです。
 そのためには、「相手の喜ぶことをする」「相手の幸せにつながることをする」「相手の力になることをする」など、与えることにフォーカスするのです。
 さらに、メンバーが「ワクワクする目標」を持つなど、メンバーの「ワクワク感」を大事にすることです。

 「ハインリッヒの法則」というものがあります。
 一つの大きな事故には、その背後に29個の軽い事故があり、さらに300個の異常があるというものです。

 これを応用すれば、一つの大きな目標達成の背後には29個の小さな目標達成があり、さらに300個の成功体験があると考えられます。

 ワクワクする目標を設定するだけでなく、その目標を達成するために目標を細分化するなど、小さな成功体験を積み上げることができるように導きましょう。

 このようにしながら、「信頼関係」を築き、「気付き」を大切にして、「幸せを求める」ことを心掛けていきましょう。そうすればきっと周りの人のやる気を引き出せるようになっていくことでしょう。

 皆さんからの質問をお待ちしています。
 「人生相談QA」で、ほぼ5分でお答えいたします。
 また、お会いしましょう!

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