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信仰の伝統
教会創立以前から文鮮明先生に侍って(28

 家庭連合の信仰の長兄である金元弼先生(1928~2010)の講話をまとめた書籍、「信仰の伝統」を毎週日曜日配信(予定)でお届けします。
 本書を通じて神様の深い愛と文鮮明先生の心情の世界、信仰の在り方を学ぶことができます。

金元弼・著

(光言社・刊『信仰の伝統 教会創立以前から文鮮明先生に侍って』より)

第一部[証言]先生と歩んだ平壌・興南時代
二、いつも弟子に関心をもたれる先生

▲金元弼先生

犠牲的な心

 病気になった時に、お医者さんを訪ねます。そういう時に、お医者さんが親切に慰めながら真剣に本当によくやってくれると、皆さんは安心して、お医者さんを信ずるようになります。そして、自分のすべてを任せたいという心が起こってきます。指導者は、そのようなお医者さんになるために、患者が助けを求めている心、私は助けられたいという心に相応する以上の心で、その人を心配して接してあげなければなりません。そうでない限り、その人たちは、自分の生命のすべてを任せて「助けてください」という心になれないのです。ですから助けられたい、私は生きたいという心と、そして生かしてあげようという心とが授受作用することによって、初めて生きるという結果をもたらせるのです。

 「自分は今、もう死にかかっている」という危機感を感じない患者を治すには、どうしたらいいでしょうか。そういう人は、危機感を感じないから、治してもらいたいという心が強くないのです。そういう者を生かすためには、どうしたらいいのでしょうか。

 お医者さんは、どういう心をもたなければいけないでしょうか。こうした患者に対しては、「今はこういう小さな病気だとしても、これがもし続いて致命的な病気になったら、あなたは生きることができないですよ」と教えて、その人に「私は、本当に注意しなければならない。治してもらわなければならない」という心をつくってあげるのです。そのようにして、治してあげなければいけないのです。

 最初、先生が礼拝で恵みを与えようとされた時に、その恵みを求めて来る人たちは、そういう状態ではありませんでした。先生は、そういう人たちにその心をつくらせて、恵みの必要性を理解させ、その基台をつくらせてからみ言を与えようとしたので、二倍、三倍以上の苦労をされたのです。

 そこで霊界は、先生が苦労されるのを見るにしのびなく、この人たちに啓示をして、「お前たちは、そのようにしてはいけない。悔い改めなければいけない」というように働き掛けました。

 そして、先生が礼拝する前から準備をなさっているのに、私たちが恵みを受ける基台をつくらない限りは、この恵みを受けることができないというように霊界が助けて、礼拝の前に準備をするようになったのです。

 先生は御自身が無理をなさっていても、私たちに「お前たちは早く来て、礼拝に参加しなさい」とは一言も言われませんでした。そのように、私たちがやらなければならない分まで先生がやっていらっしゃったので、霊界が助けたのです。それゆえ、相対の者が問題ではなく、それをリードするリーダーに、本当にその人のために尽くすという犠牲的な心があれば、たとえその人に言わなくても、霊界がその指導者の心、真心を見て、助けてくれるのです。そして、よくリーダーについていくように導いてくれるという経験をします。

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 次回は、「必要なものは霊界が援助する」をお届けします。


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