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新・熱き祈祷のすすめ 39

 アプリで読む光言社書籍シリーズとして「新・熱き祈祷のすすめ」を毎週月曜日配信(予定)でお届けします。
 祈りの必要性や祈りの種類、実践方法をまとめた祈祷の手引書です。

松本 雄司・著

(光言社・刊『新・熱き祈祷のすすめ』より)

第六章 祈りの恵沢

3 不可能を可能にする力

 祈祷の力は、なんと強いことでしょう。限界がありません。そして、どこにでも行けます。祈りの力によって全霊界を動かすことができます。私の霊的力は、あなた方の祈りを通して働きます。あなた方が祈れば、奇跡が起こります。そして教示するでしょう。正しい方向・環境・姿勢をもってすれば、奇跡が起こります。(「祈祷の重要性」1979年4月15日、ベルベディアにて)

 こう文(ムン)先生が言われるように、祈祷は不可能を可能にする力を与えてくれます。これは何も、大変な目標や課題が祈りによって全部解決され、棚ぼた式に実績が与えられるということをいっているわけではありません。しかし、現実に私たちが一つ一つの摂理の課題に取り組んでいく場合、与えられた責任分担や目標を目指していく場合に、意外なことを体験するのです。

 どんな分野においても、天から与えられる目標を最初に責任者から聞いた時には、とても不可能にしか思えない大きな目標であることが多いと思います。いけないと思いながらも、「いやー、それは難しい」と感じてしまうのです。「今までの自分の経験やいろいろな事情から見ても、現状から見ても、それは難しい」と実際に思ってしまうのです。悪いといわれても、そう感じるのだから仕方がありません。

 しかし、そこからが大事なのです。自分の感情や判断で無理だと結論を出してしまう前に、その問題をかけて三度まで祈ってみる必要があります。すると、不思議なことが起こってくるのです。一見、不可能としか思えなかった目標や課題が、祈っているうちに「いや、不可能とは言えないのではないか」と思えてくるのです。翌日また祈っていると、「いや、できるかもしれない。あんな方法、こんな方法もあるかもしれない」と思えてきます。さらに深く祈り込んでいくと、「いや、これはできる。絶対私たちがやらなければならない必要最低限の天の摂理なのだ」ということが分かってきて、それにかける神様や文先生の言うに言えない切実な心情が分かってきます。それに従って、「これはやれば絶対できる! できないことを神は与えないし、絶対に道がある」という確信にまで変わっていくのです。

 このように、最初は不可能としか感じられなかったことが、祈りの中で咀嚼(そしゃく)され、神とのかかわり合いの中で練っていくことによって、「できる」という確信に変わっていくことがあるわけです。

 責任者にとっても、与えられる目標をどのように自分の中で咀嚼するかということは、大変な闘いであり、葛藤があります。それを全く咀嚼しないまま、自分の部下に与えてしまうことは簡単なことですが、それでは初めから駄目な結果が分かっているようなものです。自分ができると思わないのに、部下に言っても難しいのです。自分の中で咀嚼されて、絶対できるという信念と確信をもった段階で、兄弟たちに具体的方法も伝え、一緒にやっていく場合は、全く結果も違ってくるでしょう。

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 次回は、「かたくなさを砕く力・愛する力・許す力」をお届けします。


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