シリーズ・「宗教」を読み解く 184
WCLCのウェビナー開催②
「母の涙、平和への祈り」

ナビゲーター:石丸 志信

 日本時間8月31日午前9時より、WCLC(世界キリスト教指導者会議)主催の第6回ウェビナーが開催された。
 今回の企画は日本が担当することになった。そこに神様の特別な計らいを感じた。8月が日本とキリスト教にとって特別な月だからだ。

 聖フランシスコ・ザビエルがキリスト教宣教のために来日したのが1549年8月15日だった。それから470年余りの歴史を刻んできた。最初の半世紀の間にキリスト教は勢いよく日本に広がり、続く半世紀は迫害と殉教の時代となった。さらに3世紀にわたって徹底したキリシタン弾圧下で苦しんだが、キリスト教信仰の灯は消えなかった。わずかながらひそかに信仰を守る者がいたからだ。

▲第6回ウェビナーのプレゼンより

 400年を経て、広島、長崎に原爆が投下されたのも8月だった。長崎の爆心地は大浦天主堂のほぼ真上で、潜伏キリシタンの末裔(まつえい)ら約8千人のキリスト教徒が犠牲になった。そして、終戦。ようやく新しい時代を迎えた。

 犠牲の血が流れ、多くの涙が流された8月、日本国民がこぞって平和を祈る月となった。驚くべきことに、人類のために私たち以上に涙を流し苦難の道を行かれた真の父母を通して私たちは許され、神から母国(ははぐに)の使命を託された。
 日本のキリスト教の歴史とそこに関わってこられた父母なる神を思い起こしながら、今回の副題を「母の涙、平和への祈り」とした。