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神の子を生み育てるために 2
神様の働く基台づくりを

 アプリで読む光言社書籍シリーズ、「神の子を生み育てるために」を毎週日曜日配信(予定)でお届けしています。
 神の子を迎える準備から、胎教のやり方、出産後の信仰教育や親子関係の造成に関することまで、子育てにまつわるトピックスが分かりやすく解説されています。
 これから妊娠・出産を考えているかたにも、そしてまさしく子育て真っ最中なかたにも、ぜひ読んでいただきたい連載です!

須永孝子・著

(光言社・刊『神の子を生み育てるために』より)

神様の働く基台づくりを

父母が仲良く一体化
 光の子園の林三男園長先生が、文鮮明先生に「子女の教育はどのようにあるべきですか」とお尋ねしたとき、「原理的に教育するんだよ」と語られました。さらに「神様といかにして良心と肉身が一体になるか。自己完成された後には相対完成、その後には家庭完成という理想があるから、心情一致、一体化する、その基本をいかにつくっていくかということは、夫婦が問題だ。父母が、いつでも問題である」と語られたのでした。

 子女を教育するためには、心身一体、夫婦一体の基台が大切だということです。そこに神様が働かれ、導くことができる教育、それが神様を中心とした教育、原理的な教育ということです。

 私たちは子女をどのように教育するかを考えるとき、ともすれば、こうすればいい、ああすればいいなどと、枝葉的なことを論じがちです。しかし、文先生はそのようなことはお話しされず、ただ神様が働かれ、導くことのできる基台をつくれば最高の教育ができるということを言われたのです。

 では、教育の理想、教育の目的は何でしょうか? それは神様が宇宙を創造されたときの構想理想、創造理想の中に既にあったのです。神様は人間が三大祝福を完成し、創造目的を完成することを願われました。すなわち、人間が神様と似た者となること――それが教育の理想であり目的です。ですから教育の目的は、神様の創造目的の完成であり、人間の成長期間が教育期間となるわけです。

 神様は一人一人に対してどのような人になってほしいと願っておられるでしょうか? 神様の実体対象として、一人一人が個性を生かし個性真理体となること、唯一無二の人格を現していくことが神様の願いです。

 祝福家庭の父母は、生まれてきた子女を神様に奉献します。父母は子女を神様から預かって養父母として育てていく立場です。ですから、その子女を自分の子供と思って育てていくのではありません。あくまでも教育の主体は神様なのです。神様がその子女に対して、どのように育ててほしいと願っておられるかをいつも天に尋ね、報告をして、祈りながら教育をしていくことが大切です。教育の主体は神様ですが、父母には神様に代わって子女を教育していく責任があります。決して人任せにしたり、放棄したりすることがあってはなりません。

 「真の教育」とは、真の父母様の心情や思想、生活をまねて、それを体恤(たいじゅつ)し、霊肉を一致させていくことだと言われています。つまり真のご家庭を知り、その伝統を相続する者となるよう子女を教育していくことなのです。

 八大名節を中心として、神様と真の家庭に侍り、敬礼式や礼拝を通して伝統を相続し、み言葉を体恤していくことができるよう、家庭や教会で教育していきましょう。

 そのためには、何よりも大人たちが率先してみ言葉を生活化していく姿を子供たちに見せること、夫婦が仲良く一体となっていることが大切です。

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 次回は、「教育の理想と目的」をお届けします。