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新・熱き祈祷のすすめ 27

 アプリで読む光言社書籍シリーズとして「新・熱き祈祷のすすめ」を毎週月曜日配信(予定)でお届けします。
 祈りの必要性や祈りの種類、実践方法をまとめた祈祷の手引書です。

松本 雄司・著

(光言社・刊『新・熱き祈祷のすすめ』より)

第五章 祈りの実践

7 具体的な闘い方

⑤闘いの正念場
 文鮮明(ムンソンミョン)先生はよく「心情の砲弾」と言われますが、私たちはまさしく心情の砲弾ともいうべき祈りの念を集中した力をもって、敵陣であるサタン圏をぶち抜いていく、という覚悟で向かわなければなりません。

 その闘いを表現してみれば、私たちが「神よ」と呼び掛け、攻めていくと、それに対してサタン側は押さえにかかってきます。私たちが霊的な圧迫感、重圧感を感じ、それが苦痛となってくるのです。しかし、そこで「アーメン」と引き下がってしまえば負けです。断固として引き下がらずに、また「天の父よ」と祈っていくのです。それでも押し返されてしまいます。しかし、またぐっと渾身の力を込めて祈り進んでいきます。そういうことを何度も続けます。しかし、五分、十分とたつうちに、不思議なことが起こるのです。

 それまでは、いくら祈っても先が真っ暗で、壁があるようにしか思えません。通じる気配すらないように感じるのです。ところが、あるところまで行くと、急に楽になります。何かが開けるように、今までの圧迫感や重圧感がスーッとなくなります。それが、勝利の手ごたえを得る瞬間、いわば突破口が開けていく瞬間なのです。

 その後は、静かな祈りでいいのです。ある時には、もう言葉がなくなってしまう場合もあります。祈祷は神との“対話”ですから、こちらが一方的にしゃべりすぎるのも失礼なのです。じっと心を澄まして神様の意志を聴き取ろうとする姿勢が大切です。

 その静かな祈りの中で、いろいろなものが得られるのです。

 例えば、祈っていてあるインスピレーションを感じることがあります。「ああ、あの人に会わなければいけないな」、「今まで自分がやってきたことよりも、こちらのほうがもっと重要なことではないか」、「自分はあの人に対して悪いことをしてしまった。傷つけてしまった」などと悟らされるのです。

 もっと敏感になれば、温かい霊的な空気のようなもので自分が包まれるのが分かります。聖霊体験に似ています。ある時には、神の言うに言えない事情や心情の一端に触れて、泣きに泣かされるという体験をするようになります。それらがまさしく、祈祷の手ごたえともいうべきものです。

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 次回は、「勝利の手ごたえを得よ」をお届けします。


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