https://www.kogensha.jp

松本雄司氏の
夫婦愛を育てる16のポイント 39
15 一緒に泣いて、笑って②

 アプリで読む光言社書籍シリーズ第15弾として、「夫婦愛を育てる16のポイント」を毎週日曜日配信(予定)でお届けします。
 『愛の知恵袋』でおなじみの松本雄司氏が『祝福家庭』誌に連載していた「夫婦愛を育てるために」の書籍版です。男と女の違いから夫婦の愛・夫婦生活に至るまで、ポイントを分かりやすく解説し、まとめています。

松本 雄司・著

(光言社・刊『夫婦愛を育てる16のポイント』より)

一緒に泣いて、笑って

無感覚の子供たち
 教育現場にいる人たちは、「最近は、情緒が安定していない子供たちが増えている」と言います。感情が乏しく無表情だったり、逆に、すぐにかんしゃくを起こして逆上したりします。つまり、情が成長していないのです。

 日常生活の中で、喜怒哀楽の感情が豊かに生じてこそ、生きているという実感がもてます。怒ったり、笑ったり、うれしかったり、悲しかったり、感動で涙を流したり……、そういうことが、私たちの心情を豊かに成長させてくれるのです。

一緒に笑う
 皆さんの家庭では、こんな経験はありませんか?

 何かの拍子に、だれかがポロッと言ったひと言で、次の瞬間、一斉に吹き出して、椅子(いす)から転げ落ちるほど笑ってしまう。やっとのことで抑えたが、顔を見合わせた瞬間、また、「ククッ」と笑いが込み上げてきて、結局、おなかがよじれて痛いほど笑ってしまう。

 しかし、なぜかそのあと、不思議な爽快(そうかい)感を感じるものです。夫婦や親子の間で情が通ったような気持ちを味わいます。

 喜怒哀楽を顔の表情で豊かに表すことができるのは、人間だけです。動物の顔には表情筋(ひょうじょうきん)がありませんから、犬もうれしい時はしっぽを振ります。

 “笑うこと”は、実に素晴らしい人間の特権、神様からの賜(たまもの)です。

---

 次回は、「一緒に泣いて、笑って③」をお届けします。