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松本雄司氏の
夫婦愛を育てる16のポイント 33
13 豊かな性生活①

 アプリで読む光言社書籍シリーズ第15弾として、「夫婦愛を育てる16のポイント」を毎週日曜日配信(予定)でお届けします。
 『愛の知恵袋』でおなじみの松本雄司氏が『祝福家庭』誌に連載していた「夫婦愛を育てるために」の書籍版です。男と女の違いから夫婦の愛・夫婦生活に至るまで、ポイントを分かりやすく解説し、まとめています。

松本 雄司・著

(光言社・刊『夫婦愛を育てる16のポイント』より)

豊かな性生活

性生活における夫婦の不満

Aさん夫婦
「愛のサインを送っても、断られることが多くて、不愉快だ」
「はっきり言ってくれないので、気がつかないこともあるし、断ったら断ったで、不機嫌になって怒るので、とってもつきあいにくい」

Bさん夫婦
「妻は、義務的に応じているという感じなので、本当の満足を感じません」
「夫は自分だけ終わって、すぐ寝てしまうので、不満が残ります」

 精神的に非常に仲のいい夫婦は、性生活も順調なようです。また同時に、性生活が円満にいっている夫婦はとても仲が良く、性生活がギクシャクしている夫婦は夫婦仲も悪いということが言えそうです。そういう点からして、性生活は、結婚生活においては、非常に重要なウェイトを占めていると言えます。

 性生活についての、夫と妻の不満は、大きく二つに分けられます。一つは、入り口でのトラブル。もう一つは、中身でのトラブルです。入り口でのトラブルというのは、「今晩仲良くしよう!」という愛のサインをめぐるトラブル。中身でのトラブルとは、夫または妻(あるいは双方)の“性行為での満足が得られない”という不満です。この項では、そのポイントをお話ししたいと思います。

愛のサインの送り方と断り方
 最初に、夫も妻も納得のいく、愛のサインについての基本的マナーと秘訣(ひけつ)をお話ししようと思います。以下の点に留意してやってみてください。きっと、トラブルが解消できると思います。

A. サインの送り方(夫のマナー)
①家事を手伝ったりして、妻が精神的にゆとりがもてるようにする。
②サインを送る前に、優しい言葉や態度を示し精神的愛情を妻に伝える。
③サインは率直に、優しく伝える。できれば、ユーモアのある言い方がいい。

B. サインの断り方(妻のマナー)
 もし、きょうは応じられないというのであれば、
①丁寧(ていねい)に断ること。
②理由(事情)をはっきり言って断ること。
③希望を残して断ること。(代案を提示すること)
(例1)「私もあなたと愛し合いたいんだけど、きょうは体調が悪いので、あすはどうかしら……」
(例2)「残念だけど、あさってまでは仕事が忙しいの。土曜日の夜はどう?」

 このように、代案を提示してくれれば、「そうか、きょうは都合が悪いのか。じゃあ、あさってに期待しよう」と、夫は素直に受け止めることができます。少なくとも「妻はセックス嫌いの変人だ」とか、「妻は私を嫌っている」といった誤解や疑念を生まずに済みます。

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 次回は、「豊かな性生活②」をお届けします。


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