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新・熱き祈祷のすすめ 17

 アプリで読む光言社書籍シリーズとして「新・熱き祈祷のすすめ」を毎週月曜日配信(予定)でお届けします。
 祈りの必要性や祈りの種類、実践方法をまとめた祈祷の手引書です。

松本 雄司・著

(光言社・刊『新・熱き祈祷のすすめ』より)

第四章 祈る内容

3 より公的な祈り

 世界を救うためには、まず国を救わなければなりません。そして日本が国家的使命を果たしていくためには、自分の部署が願われている目的を達成しなければなりません。そのためには自分の責任分担を全うしなければなりません。さらに自分の責任分担を勝利するためには、自分自身に勝利しなければなりません。

 このように、自分の立っている立場がよく分かりますから、日本の責任者のために祈り、教会の責任者のために祈り、自分の責任者のために祈り、そして兄弟や部下のために祈っていきます。祈りが自然と順番に下りてくるのです。

 まず神のために祈り、そこから世界のために祈り、人類のために祈ります。そして国の救いのために祈り、自分の責任分担の勝利のために、兄弟のために祈り、さらに自分自身が願い求めていることを祈るのです。このように、より公的なことから私的なことへと向けて祈っていくと、より導かれる祈り、より神に聞かれる祈り、より高まることのできる祈りができます。

 具体的に言えば、「自分には霊の子女がいませんから、この人を何とか二日修に出させてください」、「今月の目標をこれだけ勝利させてください」という祈りは、もちろんこれも必要なことです。しかし、祈る時間の70パーセントか80パーセントは、その時、その時の神の最も関心をもっておられることのために祈るといいのです。真(まこと)の父母様を中心とした世界的摂理のため、最も中心的な行事の目的が達成されるように祈るのです。そのほうが、むしろ一番導かれ、祈りが高められていきます。

 文(ムン)先生は次のように語っておられます。

 祈る時は自分自身を中心として祈らず、摂理歴史において願ってきた神の心情を中心として祈らなければならない。(『御旨の道』祈祷)

 自己中心の祈りは、神は聞くことができません。それは最も退屈な祈りであり、何も起こらないでしょう。あなた方は、神の国のため、神の義のため、世界、国家、神の解放のために祈るのです。それは祈りにおける主題なのです。大きいことのために祈り、それを達成しようとすれば、そこには冒険や危険があります。しかし神は、「私が後ろについているから心配するな。迫害されても喜んで行きなさい」と言うでしょう。(「祈祷の重要性」1979年4月15日、ベルベディアにて)

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 次回は、「第五章 祈りの実践」をお届けします。


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