私の心の中にいる神様 71
泣き叫ぶ息子と分かり合えた瞬間

 良心との対話で、ワクワク感が止まらない!
 毎週土曜日に配信予定です。

泣き叫ぶ息子と分かり合えた瞬間

(女性 40代)

 スマホの充電が十分でない状態で小3の息子がゲームを始めてしまい、案の定、ゲームの佳境で動作が遅くなってしまいました。

 息子はかんかんに怒って泣き叫び始めました。
 「バッテリーがないから仕方ないのよ」となだめても聞き入れず、息子はスマホをたたきつけ、モノに当たり、暴れ始めました。

 「小学3年にもなってゲームができないくらいで……」
 「近所の人に丸聞こえだから、もう少し静かに泣いてほしいな」
 など、いろいろと息子を責める思いが湧いてきました。

 その思いのまま、厳しく叱りそうになったのですが、かろうじて踏みとどまりました。
 そして、「私心をなくす」ワークをしながら、「息子を責める思いで見ている私は、本当の私ではありません」と唱えて、その思いを手放そうと努めました。

 すると、「ゲームができない悔しさを、何の囚(とら)われもなく見せてくれているのは、ありがたいことじゃないか」という思いが湧いてきたのです。

 その気持を味わいながら、さらにワークを続けていると、やがて「この子と分かり合いたいな」という思いが光のように心に浮かんできました。
 その瞬間、息子がピタッと泣きやんだのです。
 表現するのが難しいですが、何かが共鳴したような一瞬でした。

 私は爽やかな気持ちになり、「あなたの悔しい思いを分かってやれなくて、ごめんね」と息子に謝りました。すると、息子も納得したのか、落ち着きを取り戻していきました。

 数日後、その息子が、同じように思いどおりにならなくて泣き叫んでいる妹に対して、「仕方がないんだよ」と、兄らしく優しく諭しているのを見て、何だかうれしい気持ちになりました。

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 次回(6月5日)は、「良心は私の全てを知っている」をお届けします。


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