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統一原理127のポイント 113
メシヤ降臨・再降臨準備時代を、比較対照して説明してください

 アプリで読む光言社書籍シリーズ第8弾、「統一原理127のポイント」を毎週日曜日配信(予定)でお届けしています。

(光言社・刊『統一原理127のポイント~百日修練会の試験問題と模範解答から』より)

第四章 摂理的同時性から見た復帰摂理時代と復帰摂理延長時代
112 メシヤ降臨準備時代とメシヤ再降臨準備時代を、比較対照して説明してください。(『原理講論』、482〜485ページ)

 メシヤ降臨準備時代は、アダム以後の4,000年の復帰摂理歴史の縦的な蕩減条件を、一時代において横的に蕩減復帰するための時代でした。一方、メシヤ再降臨準備時代は、アダムから始まる6,000年の復帰摂理歴史の縦的な蕩減条件を、一時代において横的に蕩減復帰するための時代です。

 メシヤ降臨準備時代において、バビロンの捕虜生活から帰還してきたイスラエル民族は、ネブカデネザル王によって破壊された神殿を新築し、マラキ預言者らの指導により、過去の罪を悔い改め、律法を研究し、信仰の刷新運動を起こすことによって、「信仰基台」を復帰しました。これと同じく、メシヤ再降臨準備時代において、法王のローマ帰還後の中世キリスト教信徒たちは、ルターらを中心として宗教の改革運動を起こし、新しい福音の光に従い、信仰の新しい道を開拓することによって、「信仰基台」を復帰してきました。

 復帰摂理時代は、律法と祭典などの外的な条件をもって、神に対する信仰を立ててきた時代であったので、第一イスラエルは、様々な異邦の属国とされて、外的な苦難の道を歩まなければなりませんでした。しかし、復帰摂理延長時代はイエスのみ言を中心として、祈りと信仰の内的条件をもって神に対する信仰を立ててきた時代であるので、第二イスラエルは内的な受難の道、すなわち、文芸復興の主導理念である人文主義、啓蒙思想、宗教改革による信仰の自由等、宗教と思想に一大混乱が生じ、内的な試練を受けるようになります。

 初臨のとき、預言者マラキを遣わし、メシヤ降臨を預言され、ユダヤ教を刷新してメシヤを迎える選民としての準備をされました。異邦人たちに対しては、インドの釈迦(しゃか)による仏教、ギリシャのソクラテスによるギリシャ文化時代の開拓、東洋の孔子による儒教等、メシヤを迎えるために必要な心霊的準備をするように摂理されました。イエスは、この宗教と文化の全域を、一つのキリスト教文化圏へ統合しようとされました。一方、メシヤ再降臨準備時代には、文芸復興の影響により、政治、経済、文化などが飛躍的に展開し、再臨されるイエスを迎えることができる今日の時代的背景と環境とを成熟させてきました。

 イエスの時には、ローマ帝国の勃興による地中海中心の広大な政治的版図と、四方八方に発達した交通の便、ギリシャ語を中心として形成された広範な文化的版図などによって、メシヤ思想が急速に拡張し得る平面的な基台が造成されていました。これと同じく、彼の再臨の時には、列強の興隆による自由を基盤とする民主主義の政治的版図の全世界的拡大、交通、通信の飛躍的発達、言語と文化との世界的交流等、メシヤ再降臨のための思潮が、自由かつ迅速に、全人類に流れる平面的版図が完全に造成されています。

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 次回(5月23日)は、「歴史発展と堕落人間の性質との関係を説明してください」をお届けします。