心安らぐ清らかな音色~癒やしのオルゴール聖歌
第17回「誓い

 清らかな聖歌がオルゴール風にアレンジされました。
 祈祷用、睡眠用、作業用BGMにはもちろん、心を落ち着かせたいときや疲れたとき、胎教にもぴったりなコンテンツです。

 今回の曲目は、聖歌17番「誓い」です。

 梁允永(ヤン・ユニョン)女史によって作詞・作曲されました。

 梁女史は、この歌の由来について次のように話しています。
 「この歌はある決意の感動を中心として、一つ一つの言葉とメロディーとを丹念に探し、1カ月くらいかけて作ったのです」

 真のお父様(文鮮明先生)も大変お褒めになり、「梁允永の一大力作(傑作)である」とおっしゃったそうです。

 聖歌には梁女史が作ったものが数多くあり、みな素晴らしい歌ばかりですが、これは生涯の傑作であるといわれるほどにお父様を感動させた歌だということです。

 作り始めたのは1955年の末でした。
 その秋、お父様は南での受難を終えられ、嵐の中を耐えた食口(シック)たちは奨忠洞(チャンチュンドン)の教会から青坡洞(チョンパドン)の新しい大きな教会に移転してお父様をお迎えしました。

 梁女史の家は奨忠洞の近くで、それまでは足しげく通い、いつも先生の近くにあって神の愛を存分に感じることのできる日々でした。
 しかし、青坡洞に移って距離が遠くなると、まるで倒れてしまいそうなつらい思いだったそうです。
 そのような心をなだめながら、み旨に対する信仰を強め、自らを鼓舞する気持ちでこの歌を作ったということです。

 今にも消えそうな神霊の炎をかきたたせながら、主にひたすらすがる痛切な心情で一言ずつ作っては歌い、ひとしきり泣いてはまた作って歌いながら作り上げていった歌で、完成したのは1956115日でした。

 その年のお父様のご聖誕日に初めて歌われ、1961年に聖歌に編入されて今日に至っています。

(参照:『聖歌のめぐみ』)

 また今回の背景画像は、クロッカスの花です。

 今回、「誓い」にこの花を合わせたのにはさまざまな理由があります。

 まずは色。
 キリスト教で紫は「悔い改め」の色です。そこから「喜び」を表す白へと変化する花の様は、神霊の復活を表すようではないでしょうか。

 また欧米では、クロッカスの咲く時季がイースター(復活祭)と重なることから、イースターのモチーフなどに使用される花の一つだそうです。

 「誓い」の歌詞は、霊的な死から蘇(い)かされた人間が、み旨のために歩むことを誓うという内容です。
 「神霊が復活する」その様子から、復活祭のモチーフにもなるというクロッカスを選びました。

 さらに韓国での花言葉を調べてみると、「あなたを信じて待つ」「後悔のない青春」だといいます。そこから思い浮かんだのは、人類を信じ待ち続けた神の姿。そして、み旨に青春をささげたかたがたの姿でした。この両方の働きがあってこそ「誓い」の歌詞が成り立つのだと感じ、クロッカスの花に決定いたしました。

【第1回~第16回はこちらから】
「癒やしのオルゴール聖歌」再生リスト

画像素材:PIXTA