私の心の中にいる神様 66
「お便り&コメント」シリーズ③
統合失調症の夫と幸せになれますか?

 真の父母様が、「第二の神様」であると言われた“良心”。自分の心の中にいる神様―良心―と対話(瞑想、祈り)することによって、本然の自分を取り戻していくことができます。
 今回は、「自己牧会プログラム」事務局に寄せられたお便りと、それに対する同事務局からのコメントをご紹介しましょう!

 自己牧会プログラムで「今ここに幸せを感じる」ことの大切さを教えられました。頭では分かるのですが、自分の置かれている環境が幸せだと思えなくて葛藤しています。

 私は3万双の日日マッチング家庭ですが、子供が授かれませんでした。加えて、夫が統合失調症です。治療をしてある程度までは良くなりましたが、コミュニケーション能力が下がったままで、会話ができません。

 ほとんどの家庭には子供がいて孫もいて未来があるのに、私にはそれがありません。夫婦の会話もないので、むなしくて寂しくて、力が出ません。
 このような環境でも、「今ここに幸せを感じる」ことができるのでしょうか。
(女性 50代)

 ご主人の病気、お子さんがいないことで未来がないと感じ、寂しくて力が出ないとのお便り、心からお察しします。

 治療はしておられるとのことですから、ここでは心の持ち方についてお話しします。

 「今ここに幸福を感じることができますか?」というご質問ですが、できますよ、大丈夫です!

 人と比べると寂しく減少感を感じると思いますが、減少感がない家庭はありません。
 あそこの家庭は万物も豊かで、これも勝利してこれも勝利した。
 あそこの子はいい学校に入った、いいところに就職した、いい相手と祝福を受けた……。
 数え上げたらきりがありません。

 人と比較して、自分にないものを探しては恐れや不安を感じるというのは、私たちの悲しい習性です。
 他と比較して不幸を感じるのではなく、比較しないで幸福を感じてみてください。

 今、感謝できることはありますか? 感謝できることを書き出してみてください。
 三度三度食べられること、住む家があること、夫がいること、兄弟姉妹、食口(家庭連合の教会員)がいること……。たくさんありますね。

 私たちは、「これがなければ幸福でない」と思い込んでいることが多いのです。その思いを手放し、どんな事情があっても幸福なんだ、否定することは何もないんだと思って受け入れてみましょう。

 否定するものがなくなったら、どんな感じがするでしょうか。イメージしてみてください。心が平安になるでしょう? ワクワクするような気持ちが出てきませんか。

 ご主人に対しても、自分の代わりに苦痛を体験してくれていると思えば、ありがたくも思えてきます。わずかなことでも、わが事のように感じ合うことは可能です。

 そうしたらきっと心がつながる瞬間があると思います。そのわずかな瞬間を10倍に広げて、幾たびも幾たびも体験してみてほしいのです。

 病気でも精神疾患でも、心はつながります。たとえ障害を持って生まれたとしても、霊界に行けば健常者なのです。
 ご主人の永遠の魂、本性を見て生活していきましょう!

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 次回(5月1日)は、「カラスも神様が創られた」をお届けします。


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