【B-Life『祝福家庭』コーナー】
『祝福家庭』107号(2022年冬季号
「中高生教育Q&A」

親からの愛と仲間との信頼の絆が、障がいの壁を超えて祝福の道を開く

【Q】中学3年の男子の母親です。息子は小学生の時に、医師から自閉スペクトラム症と診断されました。息子は、祝福を受けられるでしょうか?

【A】自閉スペクトラム症(※)は、発達障がいの一種です。

※自閉スペクトラム症とは?
 他人の気持ちに共感するのが難しく、悪気なく嫌がることを口にしたり、その場の空気を読めず、そぐわない発言をしたりします。
 また、臨機応変に行動することが不得意で、予定の変更に混乱します。感覚過敏(音、光など)の症状がある人もいます。

 障がい者福祉に詳しい、教会成長局福祉部の宮本知洋部長に話を聞いてみました。

 「自閉スペクトラム症の人と接したとき、思わぬ言葉に驚かされたり、予期せぬ行動に困惑したりすることもあるかもしれません。しかし、その言動が発達障がいの特性のゆえであることを理解し、受け止めていくことが大切です。
 同症状の人が充実した生活を送るためには、その特性をよく理解したうえでの、家族や周囲の人たちの配慮が欠かせません」

●症状の特性を理解し信頼関係を醸成
 まだ中学3年ですから、まずは父母が愛情をたっぷりと注ぎ、所属教会のスタッフや学校の先生、友人、地域社会の方々にも同症状の人の特性を理解してもらいながら、本人との信頼関係を築いてほしいと思います。

 1つの事例を紹介します。米国・ニューヨーク州在住のジェイソン・マクエルウィンさん(通称マック)は、2歳のときに自閉スペクトラム症と診断されました。高校では、バスケットボール部のマネージャーとして、球拾いをすることでチームに貢献していました。

 高校3年の時、地元大会の最終試合の終了4分前、マックは他の選手と交代して試合に出場することになりました。マックの陰の努力を知るチームメイトたちは、彼にボールを集めました。

 すると、マックは立て続けにスリーポイントシュートを決め、劇的な展開を見せ、全米に勇気と力を与える存在になりました。

●周囲の理解とサポートで「人が生きる」
 自閉スペクトラム症の人は、一つのことに集中し、並外れた結果を出すことがあります。マックは、練習が終わり誰もいなくなったあと、試合に出られないにもかかわらず、来る日も来る日もシュート練習をしていました。つまり「実力」を見せただけなのです。

 周りの期待がプレッシャーになることもあるので、注意が必要ですが、「夢中になれること」を手助けしてあげることが重要性です。

 障がいがあったとしても、良き理解者やサポーターの存在によって、人は生かされるということです。愛の充足感に満たされた環境があれば、障がいのある子女の祝福もより容易になるのではないかと思います。

 適切な環境を整えてあげれば、やがて時期が来たとき、祝福への道は必ず開かれると信じます。

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 このような内容が盛りだくさんの『祝福家庭』を、是非一度手にとってみてください。

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