2026.06.19 17:00

氏族伝道の心理学(4)
心の病の張本人 ➁怒り
大知勇治・著『成約時代の牧会カウンセリング 氏族伝道の心理学』第1章「不安と怒り」より。(一部、編集部による加筆・修正あり)
■怒りとは破壊衝動
では次に、怒りとは、何でしょうか。
私は、相談に来る人に対して、「怒りとは、『破壊衝動』ですよ」と説明しています。怒っているときは、物を壊したくなりませんか。物を壊すとちょっとすっきり、という体験もあるかと思います。怒りは破壊衝動なので、物を壊したくなります。夫婦げんかをすると物が壊れますし、子供たちが怒ると、壁に穴を開けたり、ドアを壊したりします。
怒りは物を壊すだけではありません。人も壊します。暴力というのは、怒りの破壊衝動が他者に向いたものです。ですから、暴力は相手を傷つけ、壊していくのです。暴力は、殴る、蹴るなどの身体的な破壊だけではありません。言葉の暴力も同じです。相手を傷つけ、破壊していくのです。冷静に話ができる時には、謝ってくれれば許せることでも、怒りが出てくると許すことができなくなります。「謝って済むと思っているのか!」などと言って、どんどん相手を攻撃していきます。怒りは破壊衝動なので、相手が泣き出すなどして、相手が傷ついている、ということが確認できないと収まらなくなるのです。
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