2025.11.13 12:00

地球だより<セレクト>
「まず触れる」教育(米国)
ある日、小学3年の息子が持ち帰った宿題プリントに目を通して、驚いた。そこには「立法・行政・司法」「権利と責任」「表現の自由、信教の自由…」といった抽象語がずらり。息子に分かるか尋ねると、やはり首をかしげるばかりだ。果たして、他の生徒たちは理解できるのだろうか。
面談で担任の先生に尋ねると、難しい概念を小さな子供たちにどう教えたらいいか、手探りだという。しかし、まずは子供に触れさせる機会をつくることが目的であり、学年が上がっていくごとに、徐々に深めていき、言葉の意味が少しずつ腑(ふ)に落ちていくようだ。