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日本統一運動史 13
天国建設のプログラム

 『日本統一運動史~文鮮明先生御夫妻と日本の統一教会および統一運動の歩み』を再配信します。
 創立40周年の際に発刊されたこの書籍は、日本における文鮮明・韓鶴子総裁ご夫妻の貴重な歴史的足跡と、多岐にわたる統一運動の歴史をまとめた一冊です。
 今、改めて読んでおきたい、日本の統一運動の歴史を振り返る連載です。

歴史編纂委員会・編著

(光言社・刊『日本統一運動史~文鮮明先生御夫妻と日本の統一教会および統一運動の歩み』より)

第二章 エバ国家として選ばれた日本

一、 キリスト教を中心とする第一次摂理

(1)天国建設のプログラム

 天国建設をなすためには、神の絶対的価値観である真の愛と真理に基づく個人・家庭・氏族・民族・国家・世界・天宙が実現されなければなりません。その価値観を人々に提示する社会的役割を持った立場にあるのが宗教と思想であり、その指導のもとに、現実的理想実現のために貢献すべき立場にあるのが政治・言論や経済・文化などです。

 したがって、真の愛と真理を携えたメシヤは、まず宗教界・思想界をまとめて、真の個人・家庭・氏族・民族を実現する道を開き、さらには本来あるべき政界、経済界となるよう助言しながら真の社会・国家・世界の建設を目指していくのです。

(2)1945年からの第一次摂理

 第二次世界大戦後の世界は、キリストの再臨思想を持つ摂理的中心の立場にあったキリスト教がアメリカ、イギリスを中心として世界的に大きな影響力を持った時代でした。さらには韓国にあっても独立運動において最も熱心に闘ったのがキリスト教徒でした。

 それゆえ、まず中心宗教であるキリスト教をまとめ、次に他の周辺宗教を統一し、諸思想を統一し、無神論である共産世界を解放し、共生共栄共義主義世界を実現していくのです。そのためには、韓国および世界のキリスト教徒がメシヤと一体化し、真の人間として重生して真の家庭を造り、さらには世界の国々を真の国家・世界に重生し育てる世界の父母国家、およびそれを支える長男・次男の使命を果たす国家が必要でした。その摂理的使命を持った国々が、韓国(アダム)、イギリス(エバ)、アメリカ(アベル)、フランス(カイン)でした。その中でも、特にイギリス、アメリカ、フランスは、第二次大戦後、世界で問題になってくるのは共産世界であり、その本質をよく見抜いてその拡張を阻止するのみならず、ソ連を崩壊させて解放し、韓半島にアダム国家が誕生できるよう対処すべきでした。

 そのためにも、国連にはソ連を加盟させてはならず、逆に国連を通して天国建設の道を開かなければなりませんでした。

1.  御 言

①「神がキリスト教文化圏をして世界が動かせるよう計らった3年間がありました。それは1945年から1948年までの3年間です。」(1983.6.5)

②「民主主義世界が再臨のメシヤに侍ったとするならば、1945年から7年後に世界は平和郷に移る。」(1983.4.3)

③「第二次大戦後において、アメリカ国家を中心とした全世界のキリスト教文化圏が最大の勝利をした。この歴史以来、宗教圏に世界を完全に譲った時代は、たった一回だけであった。…アメリカを中心として、ソヴィエトだけ残して、それ以外のもの全部が民主主義圏内に、キリスト教文化圏内に完全に入った。その主体なるアメリカ自体がメシヤに完全に服従したとするならば、世界はどうなったか。神様の世界に自動的になるべきだった。」(1983.4.3)

④「英・米・仏がサタン世界を打ち破って、戦後に何をすべきだったかというと、エバ国家、カイン国家、アベル国家として、アダム国家を捜し出さなければならなかったのです。」(1989.2.11)

⑤「キリスト教文化圏が先生を迎えていたなら、南北が統一され、アジアに共産主義が現れなかったのです。世界が一つになったことでしょう。」(1996.1.1)

⑥「特にアメリカは、共産側にどんな領域も奪われてはならなかったのです。…神はアメリカに、神に反する共産勢力を除いた国連を造る主導権を握ってほしかったのです。」(1977.2.23)

⑦「1945年4月25日、サンフランシスコで、国際連合…を創設するに至りました。…キリスト教民主党を中心とした国連機構が生じなければならなかったのです。」(『真の御父母様の生涯路程』②、P.22〜23)

⑧「日本の政府と内通していたキリスト教の牧師たち(カイン教団)もたくさんいました。彼らは日本の指示に従って行動しました。しかし、一方では地下や山で、変わらず信仰を守り、解放の一日を待ちながら戦った、愛国的で篤実なクリスチャンたち(アベル教団)が大勢いたのです。…

 また、神様や霊界によって直接的に導かれた多くの人たちがいて、彼らは日本の警察が自分たちを捕まえようとする時、避けたり脱出することができたのです。彼らの大部分は、日本人たちがいつ敗北するのかを知っていたのです。さらに、多くの人たちが、第二次世界大戦後には、世界の歴史が韓国を中心として展開されるであろうと、天から啓示を受けました。先生もそのようないくつかの団体と連結したのです。」(1971.12.27〜)

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 次回(1月1日)は、「キリスト教を中心とする第一次摂理②」をお届けします。


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