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【テキスト版】
ほぼ5分でわかる人生相談Q&A
幸せな人生の極意!

第11回 人間関係で悩みやすいのですが、何を心掛けたら良いでしょうか?

ナビゲーター:阿部美樹

(動画版『ほぼ5分でわかる人生相談Q&A』より)


 皆さん、こんにちは!

 今回の質問は、「人間関係で悩みやすいのですが、何を心掛けたら良いでしょうか?」という質問です。

 人間関係で悩む人の特徴の一つに、「相手がどうしてそのような言動をするのかが、よく分からない!」と苦しんでいる場合があります。
 相手の言動に深く傷ついた過去の経験があればなおさら、それによって、「もうこれ以上、傷つけられたくない!」と心を閉ざしてしまうようになります。

 それ故、「『自分』が傷ついた立場から相手を見れば理解できない」「相手のせいで『自分』が傷ついた」という過去の経験により、「自分から見た思考」で物事を考えやすくなるものだからです。
 このような場合は一度、視点を変えて見つめてみてはどうでしょうか。

 例えば、多くの子供の場合、「自分が好きな食べ物は誰もが好きだろう」と思い込んでいることが多いものです。
 「自分の願い」「自分の思い」「自分の好み」を中心とした発想や言動によって、無意識に「自分の視点」で相手を見つめて生きています。

 しかし、さまざまな経験をする中で、周りの人は同じものを見たり聞いたりしても、それぞれ反応が違うことを発見します。
 「自分と違う考えを持っている」「自分と違う感覚を持っている」という“違い”というものを受け入れながら、成長していきます。

 人間関係で悩みやすい人も同じように、「自分の視点」から見て感じた思いだけに支配されてしまわずに、「視点を変えてみる」ことも必要でしょう。
 まずは「自分の視点」からではなく、「相手の視点」に立って見つめてみて、感じてみることです。すると、今までと違った景色が見えてきたり、違った発見、違った感覚をもてるようになったりすることでしょう。

 自分の視点だけにこだわり過ぎる人は、人間関係に悩んだり、あるいは周りの人に心配をかけて悩ませたりするものです。まさにそれは、相手を考えずに自分を守ることだけを優先する「自己中心の生き方」だからです。

 一方、相手の視点に立つことを心掛ける人は、人間関係も良好になる傾向があります。相手の立場も配慮する「利他的な生き方」であると同時に、「私たち」という共同意識になっていくからです。

 ところで、物事の見つめ方には三つの視点があると言うことができます。それは、「自分の視点」と「相手の視点」と「第三者の視点」です。

 第1の「自分の視点」から見つめるときの思いも重要です。周りの目ばかり気にして、自分の感情を押し殺すというのではなく、事実と共に、それに対する感情を素直に表現することも必要です。

 第2の「相手の視点」とは、相手になったつもりで考えてみることです。相手の立場に立つと、今までとは違った感情を感じることでしょう。

 第3の「第三者の視点」という視点から見つめると、より客観的に冷静に分析することができます。当事者間から少し離れた立場に立ってこそ、気付く世界もあるものです。このような「自分」と「相手」と「第三者」という三つの視点を持って見つめることのできる人は、多角的な視点を持ち、人間関係のバランスを持った人になっていきます。

 しかしこれでもまだ不十分です。
 実は、「第四者の視点」が必要です。それは、「天の父母様(神)の視点」です。私が神様と同じ立場になったつもりで、自分自身を見つめてみましょう。

 「(神の立場に立つならば)今の状態は、どのように見えるでしょうか?」
 「神はどんなメッセージを伝えているのでしょうか?」

 そのように、深く考えてみるのです。すると、それまでは人間関係で傷つき苦しんで、さらには孤独を感じていたけれども、神から愛と励ましのメッセージを受け取り、「神様はご存じであった!」「神様は応援してくださっている!」「神様は理解してくださっている!」と気付くことでしょう。

 このように、新たな「気付き」が与えられたり、「腑(ふ)に落ちる」納得感が与えられたりするかもしれません。親の心情という「神の愛」に触れたなら、自然と、真の子女としての「孝情」を中心とした心情的生活へと引き上がっていきます。
 一つ一つの出来事に対して、「自分の視点」「相手の視点」「第三者の視点」、さらには「神の視点」があることを意識して生活していきましょう。

 皆さんからの質問をお待ちしています。
 また、お会いしましょう!

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