シリーズ・「宗教」を読み解く 134
超宗教平和運動を推進する摂理宗教④
世界最初の摂理宗教、ユダヤ教(3)

ナビゲーター:石丸 志信

 ユダヤ教は現在世界に千数百万の教勢を持つ一民族宗教にすぎない。
 彼らは祖国を失って二千年間、流浪の民となり、虐待と虐殺を経験したけれども、決して滅び去ることなくその伝統を保持してきた。

 彼らにとって苦難とは何だったのか。
 ユダヤ教の経典『タルムード』の一節にはこのようにある。『世界経典Ⅱ』から引用してみよう。

 「イスラエルの民も苦痛を通してこそ、義人の姿に戻っていく」(『世界経典Ⅱ』569ページ)

▲タルムード(ウィキペディアより)

 苦難を神の訓練と見なして忍耐し、再び祖国に帰る希望を失わなかった。文鮮明総裁は、このようなユダヤ教に敬意を払い、苦難の意味をさらに深める。

 「すべての宗教を糾合するための神様のみ旨があったことを知らなければなりません。イスラエル民族を犠牲にさせることによって、世界を一つに糾合しようとされた神様のみ旨がありました。…宗教を一つにすれば、人類が一つになることができるのです。
 そのように宗教を糾合する中で、ユダヤ教はどれくらい団結したでしょうか。最も強く団結した宗教団体です。いかなる宗教団体よりも彼らは直接苦難を受けたので、最も強く一つになることができるユダヤ教になったのです」(『世界経典Ⅱ』570ページ)