「幸せな結婚」を考える 5

2章 新しい結婚観
結婚の誤解?

ナビゲーター:長岡 高史

 普通、幸せな結婚を考えるとき、多くの人はこのように考えます。
 「良い相手と出会うことができたら!」

 男性であれば、美人で優しくて愛嬌のある女性。女性であれば、収入が多くてユーモアもある気の利く男性。そういう人と運命的に出会って結婚し、円満な家庭を築く・・・。
 そのような結婚は確かに「幸せ」だといえるかもしれません。

 しかし、この考えでは本当の幸せをつかむことはできません。なぜなら、自分が幸せになるための「鍵」を他の誰かが握っているという受け身の発想だからです。

 例えば、素敵な人と出会い結婚をしたとします。しかし、「相手に幸せにしてほしい」という受け身の発想から抜けられないままであれば、結婚相手が自分の描く理想の姿から変わってしまった瞬間、幸せは遠のいてしまいます。さらには、たとえその人が変わらなくても自分の理想が変わることも十分あり得ます。

 相手や環境に自分の幸せを託す人生を生きている限りは、「本当の幸せ」はつかむことができないのだ、ということです。