シリーズ・「宗教」を読み解く 128
文鮮明総裁・韓鶴子総裁の見る宗教の目的②
歴史的な課題であった家庭の救い

ナビゲーター:石丸 志信

 宗教の目的は第一に人類の救済である。なぜ、そのような宗教が必要になったかと言えば、人間が堕落したからである。
 神から離れて堕落してしまった人類を救済するための方策として立てられたのが宗教だというのが文鮮明総裁夫妻の見方だ。

▲文鮮明総裁夫妻

 「宗教は、神様と共に生活する環境から出発しました。その生活舞台は、個人の生活だけでなく、家庭から社会、国家、世界の生活圏まで発展していきます」(天一国経典『真の父母経』1242ページ)

 このように、人類の救済と一言でいっても、個人の救済に始まり、家庭、社会、国家へと対象とする範囲は広がり発展していくことを文鮮明総裁は教えている。

 「今までの宗教は、個人を救うための宗教でした。これが歴史始まって以来、今まで宗教が越えようとした一つの峠でした。この個人の峠を越えれば、家庭の峠があります」(天一国経典『真の父母経』1251ページ)

 しかしこの個人の峠を越えて家庭の救いを目的とした宗教がなかった。統一教会(現、世界平和統一家庭連合)は、その歴史的課題を引き受けるために登場してきたというのだ。