青少年事情と教育を考える 1
中学3年の男子4割、女子6割が「20代で結婚したい」

ナビゲーター:中田 孝誠

 現在の日本における最大の問題は、少子高齢化と言って過言ではないと思います。昨年生まれた子供の数は94万人。統計を取り始めて以来、最少です。1年で260万人を超えていた終戦直後に比べると、時代が変わったとはいえ、3分の1に減少しているわけです。
 これほど少子化が進むのは、若者が結婚しなくなっていること(未婚化)と、結婚が遅く(晩婚化)子供を高齢で産むようになっていることが大きな原因といわれています。日本人の平均初婚年齢は30歳を超え、母親が第1子を出産する年齢は平均30.7歳に上昇しています。よくいわれる不安定な雇用の問題はもちろん、個人中心の生き方が賞賛される風潮や、家族・親子関係に関して否定的な情報が溢れていることも影響しているでしょう。実際、成長するにつれて、「一生結婚するつもりはない」「独身のほうが自由、気楽」という若者も増えます。


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 ただ、一方では次のようなデータもあります。

 厚生労働省が2016年に行った「21世紀出生児縦断調査」によると、中学3年生(15歳)男子の41.9%、女子の60.3%が「20歳代で結婚したい」と答えています。また、「20歳代で子供を持ちたい」という回答も、男子の31.2%、女子の51.0%に上っています。
 しかも、同じ子供たちが中1だった時に行った調査に比べて、「20歳代で結婚したい」「20歳代で子供を持ちたい」という生徒が増えているのです。
 もちろん結婚や子育てに対する漠然とした憧れもあるでしょう。それでも、学校教育の場などで結婚や子育ての喜びについて教える機会を持つ必要があるのではないでしょうか。そして家庭では親が結婚や子育ての喜びを伝える。それが、子供たち自身が自分の将来をきちんと考える基本にもなりますし、実は最も大切な少子化対策と言えるのではないでしょうか。